アロマクエスト|(10)|旅立−2

最初は気づかなかったが、よく見ると、何か小さな生き物がこちらに向かって走ってくる。

色は青みがかったグリーン。

大きさは、ウサギより大きくネコより小さいくらいか。

こんな生き物は、今まで見たことがない。


「ひょっとして、ボクが見える…?」

その生き物が言葉を発したので、さらに驚いた。


「うん、見えるよ。それより、大丈夫?」

「あんまり…。それより、力を貸して!」

「…っていうか、君の名前は?」

「ああ、そうだったね。ボクの名前はメンタ。くわしい説明してる時間がないんだけど、あれを一緒に倒して」


見ると、黒い影がどんどんこちらに近づいてくる。

「あれは…」

「そう、スウェイング・シャドウ。」


話には聞いたことがあるが、見るのは初めてだ。

どうやら戦うことになるらしいが…。

「で、どうやって?」

「ボクが見えるってことは、チカラが使えるはず。」

「チカラって…」


答えを聞く前に、黒い影が目の前に迫ってきた。

ゆらゆらと揺れる影。

見ていると、気怠さとともに強烈な眠気が襲ってくる。


「あいつの攻撃だよ。耐えて!」

メンタの声で、意識が少し戻ってきた。

「ボクの能力を引き出して、あいつにぶつけるんだ。」

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sai_taka

アロマクエスト

ふと、頭に浮かんできた物語です。
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