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【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと

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連載の小説。三十歳になったぼく。大学時代を振り返る。 亮介さんは、大学の先輩。クセの強い、変わり者。 あおいさんも大学の先輩。海外志向の、ちょっとワガママな女性。 亮介さんとあお… もっと読む
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#関係性

【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと  18/30

けっきょく、彼女が何を求めているかよくわからなかった。すくなくとも、ぼくが一方的に求める…

雑賀千尋
5年前
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【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと  19/30

あおいさんとねんごろになったあと、どちらかの気が向かない時は、いっしょに寝るだけだった。…

雑賀千尋
5年前
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【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと  20/30

あおいさんがドバイから帰ってきたあと、亮介さんはあおいさんに、きっちりと復縁をせまった。…

雑賀千尋
5年前
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【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと  21/30

「わたしは、いくらだれかと関係をもっても、亮介のことはすきだから、そこに心変わりはまった…

雑賀千尋
5年前
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【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと  23/30

ぼくには夢がなかった。じぶんでじぶんが何をしたいのかがよくわからなかった。世界を変えたい…

雑賀千尋
5年前
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【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと  24/30

じぶんがいかに欲望の少ない人間かということがわかったと同時に、強くもない欲望を、ぼんやり…

雑賀千尋
5年前

【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと  25/30

ゲスでない不倫がどこにあるのか。そんな不倫があったら、ぜひ教えてほしい。ある芸能人が不倫報道で世間を賑わせてから、そのたぐいの報道にはかならず、「ゲス」ということばが頭にくる。もはや四文字熟語である「ゲス不倫」。 じぶんがまだ子供で、じぶんの親がそういうことをしたのならば、怒ったり恨んだりするかもしれないが、一人の成年男子としては、彼・彼女たちを全面的に否定することはむずかしい。 不倫に駆られた人たちと同じ情動を多かれ少なかれ、ぼくは持ち合わせてしまっているからだ

【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと  26/30

「この人とあたしはするんやろうなって直感的におもったわ」彼女はそういった。 そのままつ…

雑賀千尋
5年前
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【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと  27/30

《9 東京》 この部屋とも、これで最後かとおもうと感慨深い。陽子さんとの合戦も、あおいさ…

雑賀千尋
5年前