レシートが片付けられない
レシートを片付けるのが苦手である。
別に、特段、難しいことではない。
誰だってできる。
しかしながら、わざわざレシートを片付けるために時間をつくるというのは非常に難しい。
なぜなら、レシートを受け取った瞬間は、後ろの客が控えているからである。特にコンビニにおいてそれが当てはまる。すぐに財布に入れ、その場を離れなくてはならない。
飲食店である場合には、後ろに客がいなくとも、となりに知人にいるから、話に集中しなくてはならない。すぐに財布に入れ、食べたラーメンの味の感想を述べなくてはならない。
いっそのこと、最初からレシートを断ればよい、という方がいるかもしれない。そんなことは私も重々承知である。
断ろうと努力しているのだが、どういうわけかいつの間にか財布に中にはレシートが溜まっているのだ。もうどうしようもないのだ。
私の財布にはそれなりの数の札束が入っているにも関わらず、レシートの数の方が圧倒的多い。
君たちはいったい、いつレシートを片付けるというのだ。人生にはレシートを片付けるよりも大事なことが多すぎる。その結果、私は店員さんに札束の代わりにレシートを渡してしまうのだ。
諸君、私は怒っているのだ。真剣なのだ。
今日、職場でごそごそと財布を開け、ゴミ箱にせっせとレシートを投げ込む私であった。どうか、同僚のみなさんが箱を漁って、購入履歴の明細をご覧にならないことを祈る。
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