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ゲームで学び、ゲームを学ぶ(3)

「バレーボールの戦術アプローチ」ゲーム・ラリーの構造

(1)ラリーの中断(課題)

(2)ラリーの成立

(3)ラリーの要素

と、前回まで「ラリーの構造」について解説してきましたが、今回は「ゲームの構造」について解説します。

(4)ゲームの要素

① エンド
 ラリーによる得点の積み重ねがあり、その結果「ゲーム」には「エンド」があります。そのため、マッチポイントを決めることが大切です。得点差・ゲームの進行(序盤や終盤など)によって、プレーの選択・判断に負荷を与え、色々な思考の中でプレーできる環境を工夫します。初心者の場合、マッチポイントを少なめに設定して、集中力が続くように工夫すると良いです。

② ローテーション
 ローテーションのマッチアップによって、有利・不利な組み合わせもあり、選手に対応力が求められるのがバレーボールの特徴です。初心者であれば「ラリーの中断」ごとにローテーションをして、色々なコートポジションでプレーをするのも良いかもしれません。

◎私たちのバレーボール・ゲーム

 もしかしたら、ネットを低く、コートを小さく、ボールの大きさ・重さを変える、プレーヤーの数を少なくすることに抵抗感(正式なルールのバレーボールと違う)がある方も少なくないと思います。しかし、ここに挙げたラリーの要素、ゲームの要素の条件を変えたとしても、一般的な6人制のバレーボール・ゲームのエッセンスを学ぶことには変わりません。初心者であっても、プロであっても、その人達に合った「技術」(手段)を用いて「ラリーの中断」を意図した「攻防」が成立すれば、それは「バレーボール」です。つまり「バレーボール」には色々な姿があり「私たちのバレーボール・ゲーム」から「技術」を学んでいくことが「バレーボール」の「楽しさ」を感じることにつながります。

次回から具体的なゲームの紹介をしていきたいと思います。ゲームは構成する人数が増えることによって、状況判断の複雑さが増していきます。その点を踏まえて、ゲームの参加人数とそこに出てくる課題に焦点をあてながら紹介していければと思います。

▶︎縄田亮太のプロフィール


バレーボールに関する記事を執筆しています。バレーボーラーにとって有益な情報を提供することをコンセプトにしています。