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段差スロープ設置に思う、ルールと多様性と

今回は久々にネットの記事を引用して私なりに思ったことを書いてみます。

自動車だけではなく、車椅子ユーザーにも重宝する、ステップコーナーとも呼ばれるスロープですが、実は置きっぱなしにしてはいけないというニュースです。
冷静に考えれば、自宅の敷地を一歩出れば大体公道ですからそうですよね。

ただ、これですね、車椅子を使う身としてワガママを申し上げますと、「スロープの長さがまだ足りない」のです。あのスロープだけだと、まだ急な坂で上るのに怖さを感じ、最悪の場合は上れない坂(段差)という場所も少なくないと思っています。しかし、現実問題として、その急な坂の状況でも、既に法律違反なのです。

当然ながら、「障害者だから」という理由で車椅子だけが優遇されるわけにはいきません。なんなら、世間一般を考えると自転車やバイクの横転という問題を優先されてもおかしくはないのです。法律違反とは違う側面から見ても、道路にスロープが出ている状況は改善が必要だと思います。

道を走る自転車・バイク、法律を優先すると、そこから出たい自動車が傷みやすくなりますし、車椅子も通れなくなります。
一方で元ニュースのとおり、スロープの出しっぱなしもいけません。また、利用の度にスロープの出し入れが難しい場合もあると思います。
スロープの設置については一長一短だと思います。

スロープが安くて購入しやすいため、スロープ設置で対応される方が多いと思うのですが、個人的には、段差の切り下げが推進されたらいいのに……と思います。
少なくとも私(力の無い車椅子)にとっては、スロープの設置よりも段差が切り下げられていたほうが段差を乗り越えやすく、安心もします。
段差の切り下げ工事における欠点は、『費用がかかる』のと、手続きを含めた工事が面倒』ということがあります(大体50万円位らしい)ので、必要と認められる場合は国や行政のほうで補助金を支給したり、手続きを簡略化の検討をしたりと、段差の切り下げ工事がやりやすくなるようにしていただけたら有難いと思います。

今回、これまでに書けませんでしたが、危険な段差がなければ視覚障害の方も道を歩きやすくなるでしょうし、逆に段差があることによって雨水が流れ込んで来るリスクを軽減することができます。
法律、その道を利用する全ての人、自然災害と、道にある段差は様々なことが絡む難しい問題というように私は捉えています。
多様性が考えられるようになった今の時代に合った新しい考え方が、段差の切り下げについても熟慮のうえ、定義されることを心から祈っています。

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