よく来たな、おれはさいのす・バンデラス・ファットマシーンだ。
お前は日頃からスマッホやパーソナルコンピュータあるいはご家庭の大画面プラズマテレビジョンで電脳世界の様々な動画・インターネット・なんらかのメディアの熱風を浴びているだろう。
その中には真の男がはっしんする素晴らしいドラマやサスペンス、コメディやらラブ、BBQ…様々な至高のメディアもあれば、じゃあくなスカム・ブルシット・動画もあるだろう。そしてお前はその中から素晴らしいメディアを取捨選択できているだろう。できていないこしぬけは大量の馬の糞のようなブルシット・メディアによって電脳デジタル破傷風にかかって死んでいるはずだ。
お前は死なずにこの記事を読んでいるのでこしぬけではないはずだ。

前置きが長くなった。
今日おれがお前に言わなければならないのは「ル・ポールのドラァグレース」を見ているか？ということだ。そして見ていないなら一刻も早く見た方がいいということだ。
なぜならば「ル・ポールのドラァグレース」は真の男にひつようなもの…コロナ・ドリトス・バンデラス・ベイブの全てが存在し、それをわかりやすくせつめいしてくれるからだ。

1．ル・ポールってだれ？

まさかこれを読んでいるグレイテストメディアサーファーのお前がル・ポールの存在を知らないはずはないだろう。
だが俺はあえてお前のうしろでその豊満なブーブスを揺らしながらコロナを飲んでいるベイブにもわかりやすくせつめいしてやる。

ル・ポールはアメリカがっしゅう国の超ゆうめいかつセレブリティなドラァグクイーンだ。
素晴らしいビートとミュージックを毎シーズンリリースし、夜はナイトクラブではげしく妖艶なダンスを踊り、ファッションの世界ではハイブランドのスーツやドレスを難なく着こなして優雅にレッドカーペットを歩く。
生物学上の男性では初めてM・A・Cという全世界でゆうめいな化粧品メガファンドのメインヴィジュアルを飾る偉業を成し遂げた男の中の真の男だ。
ちなみに少し前に素敵な夫と結婚した。

ル・ポールの魅力は、男性装の時のモダンでスマートかつハイセンスな着こなしと、女性装のときの年齢を感じさせない若々しくセクシーな装い、そしてそのギャップだ。
具体的に見せるとこの写真だ。

これらはどちらもル・ポールだ。驚くことにル・ポールは今年で60歳、還暦を迎えるのだ。しかし真の男ル・ポールはその驚くべきタフネスとセクシャルで我々の目の前に常にベストの姿で現れる。これはル・ポールが真の男だからだ。
VOGUEで最近インタビュー動画がとうこうされたがこちらも非常にあじわいぶかく、コロナとの相性はドリトスに迫るほどだ。張りのある澄んだ声と穏やかな口調は真の男にしか出せないふいんきを俺たちに叩きつけてくる。

２．ル・ポールのドラァグレースとは？

では番組の話に移ろう。
ル・ポールのドラァグレース（以下ドラァグレース）は現在アメリカでシーズン１２が放映されている長寿番組、まさにドリトスだ。
ル・ポールが次世代のドラァグ・スーパースターを選出するため全米からオーディションで集められたよりすぐりのドラァグクイーンたちに毎週課題を与え、それの出来によって脱落者を決めていき、最後の一人がネクスト・ドラァグ・スーパースターとして全米にその名を轟かせて賞金の10万ドルと栄光を勝ち取る、まさにメキシコで闘う男たちのドラマなのだ。

集められたドラァグクイーンはベイブのような新米もいれば、何度もメキシコで生き残ってきた命知らずの男もいる。すでにその地域では圧倒的な人気をもつバンデラスもすくなくない。
その男たちが毎週課題にもがき苦しみ、あるいは涙し、負けたものがメキシコの荒野へゲッタウェイされる過酷なリアリティー・ショーだ。

時にドラァグクイーンたちは課題のために協力を強いられ、そしてそれが醜い口論になることもある。
またポロリと自分の過去の戦いについて漏らし、涙を流すこともある。
友達同士で参加したのに荒野に出る前には憎み合っていることもある。
濃厚な人間模様ときらびやかな衣装の中から男たちの戦いが現れるのだ。

最初に登場した時はいまいちパッとしなかったドラァグクイーンが回を重ねるにつれて洗練されていったり、ベテランのドラァグクイーンの意外な弱点があらわになったりと、その男がバンデラスであることを濃密に記録・収録し俺たちののどもとに突きつけてくるのだ。

またドラァグクイーンたちのメイクやドレスなどは一種のパフォーマンス・アートとなり、テーマに沿ったそれらは芸術品のような完成度に達する。
素顔の彼らは驚くほどハンサムガイのバンデラスたちだ。素顔のチャーミングさとメイクアップ後の芸術品めいたベイブの姿を見比べることでお前はますますコロナが進むだろう。

アメリカのドラァグクイーン文化のメインコンテンツ「リップシンク」によるバトルも番組の見所の一つだ。
課題で負けたドラァグクイーンは、脱落の前の最後のチャンスを与えられる。最下位の２名によるリップシンク・デスマッチで勝敗を決するのだ。

リップシンクとはドラァグクイーン文化でメジャーなパフォーマンスで、女性のヴォーカルに合わせて口パクをして、あたかも自分が歌っているかのようにパフォーマンスするというものだ。
これを最下位の二人にやらせるのだが、その時にル・ポールは二人の中の真の男を奮い立たせるために「For Your Life（人生を賭けて）」と声をかけるのだ。
過去の名勝負は見ている俺たちの心を熱く昂らせ、そこにいるのは確かなバンデラスであることを立証してくれる。
名勝負のうちの１つを紹介するとこれだ。

またこちらの勝負もその場に立つ二人が真のバンデラスであることを証明してくれている。

これらは名勝負の中の一つであり、他にも数々の名勝負が存在する。それこそ全て書ききれないくらいにだ。

その素晴らしさはメキシコ全土に轟き、TVショー最高峰のチャンピオンベルトであるエミー賞をとった。それも５部門でだ。バンデラスたちの大軍によるエミー賞の略奪がおこったのだ。

３．どうやったら視聴できるの？

ここまで紹介したからには、グレイテストメディアサーファーのお前はこの番組を見たくてウズウズしているだろう。
この番組は日本のファッキン地上波TV放送局ではとりあつかっていない。理由は簡単だ、日本の地上波TV放送局には真の男がいないからだ。
つまりこの番組を見るにはアメリカがっしゅう国に行くか、Netflixに加入するかの２択になる。
けんめいで高いちのうのお前はどちらがより簡単かすぐにわかっただろう。往復の航空券、ビジネスクラス内でたしなむためのコロナとドリトス、さみしがるベイブたちへのアフターケア…様々なめんどうを避けるにはNetflixが最適解だ。これならば自宅でコロナを飲みながら見られるしベイブをさみしがらせることはない。

現在Netflixではドラァグレースのシーズン１１までが配信されている。
もちろんお前のために日本語字幕を完備されているのでお前は慣れない英語の聞き取りに手間取ることはない。
字幕にはときどきおかしなほんやくのところもあるが、それはお前が持ち前の英語力を生かせばどうとでもなるはずだ。

Netflixはベーシックプランでも毎月８８０円、プレミアムプランでも１９８０円だ。
コロナを４本我慢すればお前はこの素晴らしいドラァグレースと共に様々な映画・アニメ・ドラマ・コメディ…エンターテイメントの全てを享受することができる。ちゅうちょする必要は全くない。

そしてお前はNetflixに加入してドラァグレースを見ようとしたときに「こんなにエピソードがあるのか！？俺にはこれほどの動画を見る時間はない！」と悲鳴を上げるかもしれない。
しかし案ずることはない。ドラァグレースは毎シーズンごとに参加者が一新する。つまりお前はそれぞれのシーズンのエピソード１話をまず眺めて、興味をもったシーズンから見たらいい。
最新のシーズン１１から見てもいいし、シーズン１から順を追ってもいい。おれはシーズン５から見はじめてその後前後シーズンを見ていった。そしてこの順番は間違いでなかったと思っている。

またNetflixには過去ドラァグレースに出場したバンデラスたちをシーズンの垣根を超えて再戦させた「オールスター」という番組も配信されている。
こちらはよりバンデラスたちが洗練されており見応えがある、いわばチャンピオンズリーグでありドリームマッチだ。もちろんこちらから見てもいい。
おれがいいたいのはドラァグレースを見る順番に制約はないということだ。

４．未来へ

今日は気分がいいのでさいごになんでおれがドラァグレースを見ろと今お前に伝えているかをとくべつに教える。

現在アメリカがっしゅう国では最新シーズンのシーズン１２が放送中だ。
またドラァグレースは様々な国で同じコンセプトで制作されており、イギリスではドラァグレースUK、タイではドラァグレースアジアが放送されてそれぞれ高い評価を得ている。

だがこれらは日本ではいまだ放送されていない。日本のNetflixにこのドラァグレースについての熱い声が届いていないからだ。
じっさい、ドラァグレースシーズン１２の放映予定は日本ではいまだ空白だ。このままではおれは、そしてこの後ドラァグレースを見たお前はアメリカがっしゅう国への航空券を押さえなければならなくなる。

そのためには日本のNetflixのやつらにドラァグレースを見たいというリクエストをより多く届けなければならないのだ。
ぐたい的にはドラァグレースの視聴数を上げて、うすのろたちにもこの番組を待っているバンデラスがいるという事実を突きつけなければならない。
わかっただろう、お前のなすべきことは。この後お前はベイブのゆうわくに負けずに素晴らしいバンデラスたちを見るためにドラァグレースを見なければならないのだ。

おれが言いたいのはいじょうだ。
ここに書いたのはドラァグレースについての序盤部分、いわば初心者用のメソッドだ。ここからお前はドラァグレースの中でひときわお前の心をうつバンデラスと出会い、そしてそのSNSやショーの動画を見て、さらに憧れを強くするだろう。
おれは次なるメキシコでお前を待っている。