見出し画像

新年の幕開け- a letter from Paris

奇跡的な青空で迎えた2022年のパリ

ノエルは家族で過ごしますが、31日は友達と大パーティです。

新年のカウントダウンを過ぎても大騒ぎは続くので、1月1日はベッドでごろごろして過ごす人が多いフランス。
家の中も街も、まだまだサンタクロースが飾られたまま。
気分一新、爽やかに新年を迎える人は少ないのです(残念)

暴飲暴食で疲れた身体をひたすら癒やし、2日や3日から淡々と始まる学校や仕事に備えます。

それでも新しい年の始め、何か素敵な事はないかしら?

そういえば、「雑誌ヴォーグ・パリの創刊100年記念の回顧展」、確か1月末までだったはず。
忙しさで忘れるところでした。

この回顧展のメトロの広告のモデルが、とてもチャーミングで目に留まったのだけれど、良く見れば、なんと若き日のカトリーヌ・ドヌーヴでした。

モード歴史美術館も同時公開中のガリエラ宮に入ると、歴代の美しいモデル達のヴォーグの表紙がズラリと並び、社会背景によって変わるメイクアップやファッション、美しさの軸の流れが一目瞭然でとても興味深いです。

創刊当時の表紙はイラストで、VOGUEのロゴも決まっていなかった事を初めて知りました。

最多の表紙を飾ったフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴ、78歳になった今も変わらぬ美しさと存在感を保っている秘密は何なのでしょう。

心機一転新しい気持ち

化粧室の鏡に映る私は、年末の食べ過ぎのせいか、あら?ちょっと体重が増えたかしら?という様子。お肌もパーフェクトとは程遠い。これはマズイです!

ちょっと怠けた身体と心をリセットして、美しさへ続く扉を探さなくては!!今年はいくつ扉を見つけられるかしら。しっかり目が覚めた気分です。

パワフルな気分のまま、ガリエラ宮から歩いてシャンゼリゼ通りへ直行。SOLD(ソルド)の下見です。

フランスのソルドは年2回、日程は法律で厳格に定められています。(冬は1月の第2水曜日から)違反すれば罰金が科せられます。

ソルド初日は、狙った商品獲得の為に、会社や学校を休んで開店前からお目当てのブティックに並ぶ人もいるほどです。寒い中を並んでいる人達に、熱いコーヒーが振舞われる事もありました。

でも、今年はその日を待たずに割引した商品がズラリと並び、レジに人が行列しています。

え、こんな事して大丈夫なのかしら?と心配になりましたが、ソルドという言葉を使わず、プライベートセール、プロモーション、在庫セールなどと書かれていました。

良いか悪いか?こういう抜道を探すのは、フランス人の得意とするところなんですよ(笑)

それにしても、ガリエラ宮のモード歴史美術館に展示されたルイ王朝時代のドレス。

素敵だけれど、コルセットで窮屈にウエストを締める時代の女性は苦しくて大変だったろうな。と、ベージュのワイドパンツを試着しながら考えるのでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?