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真・絵が上手くなる方法!

たくさん描けば絵は上手くなる…

まことしやかに伝えられてる言葉だけど…
達人がよく言う言葉でもあるけれど…
そうした初めからできる人の言葉は、できない人には全く当てはまらないものだ。

たくさん描いたぐらいのことで絵が上手くなるはずがない。
漫画業界でトップになった人、頑張ったけど脱落した者…多くのケースを見てきた結論…悲しいかなこれが事実で現実です。
毎日描きまくっていても…
上手くなる人もいるし、上手くならない人もいる。
なんならたくさん描くほど下手になる人だっている。
毎日山ほど漫画を描き続けているのに絵が下手になってゆく漫画家も少なくない。

つまりね、数描いても上達するとは限らないんだ。
線ぐらいは洗練されるかもだけどね…

それって努力のための努力になっているか気持ちが入ってないんだよね…
努力したという安心感を手に入れるために手を動かしたって仕方ないんだよ。
修行は苦しむためにするものじゃないんだ。クロッキーなんかも毎日やればいいと言う意見には賛成ではあるけれど…
見てそのままを捉えてなんとなく描いてるだけじゃ何回やっても同じ。

でもクロッキーやトレス修行で下手だったのが急激に上手くなる人もいる?いるね!確かにいる!!

では…
上手くなる人ならない人の何が違うのでしょうか?

向上心?誰だってみ〜んな上手くなりたいですよね…

よく子供向けのお絵かきの場で、「見たまんまを描きなさい」なんて
指導する先生がいますが、僕はあれが良くないと思うし
悪い刷り込みに他ならないと思いますね。

むしろいい絵を描くために必要なことは逆でしょう。



漠然と見ないこと(現象を探しているか?)

試行錯誤すること(同じことの繰り返しに留まってはいないか?)

物理現象と照らし合わすこと(重力は感じられるか?光の意識はあるか?)

工夫すること(発見したことを伝わるように表現できているか?)

その中から法則を発見し、記憶すること(問題意識を持続できているか?)

記憶した法則を応用できること(学びを実践できているか?)

苦手部分にあえて挑戦し続けること(苦しいからって苦手なことから逃げていないか?)


つまり…『絵を描くことは考えること』です!

よく視て観察…構造、質感、空気感、色彩、光と影
線一本の引き方だっていろんな方法を試し、工夫しなきゃね。
絵を見た人に描き手として伝えたいことが伝わるようにね!

記憶力、発見力があり、考えたことをすぐ応用できる人が上達の早い人です。
ただただ描きまくっていて上達しない人は努力の方向性が間違っているんじゃないかと己を疑うべきです。
たくさん描こうと焦らなくていいんです、考えて描く習慣を養いましょう!
結局は焦ってたくさん描こうとするより、考えて描くことを習慣化させる方が
いい絵を早くたくさん描けるんですよ。
考え続けて描く人の絵は迷いがなくなってゆくですからね。考えることで手にする学びが迷いを確信に変えてゆくからです。手先ではなく、筆の止まらない速さが生まれるのですよ。


初めから上手い人は上手いから他人に褒められ、さらに上手くなることが楽しくて仕方のない状況にあります。だから同じように下手な人が同じペースで描き続けても集中力や意欲で勝てず、結果として上手い人に追いつくことは少なく、時と共に差は広がり続けるもんです。
人生は残酷です。
苦しんで努力する人に大抵軍配は上がりません。苦しんでやるほどに楽しんでやる者に大きく負けるのです。
頑張ったからって追いつかないんです(><;

では、どうすれば一部の急速に上手くなった絵描きのようになれるのか?

差を詰めるためには、上手い人より考えることです。当たり前に考えて描く習慣をつけることです。
考える習慣をつけるためにこそ毎日描くことは有効なのです。

漠然とではなく目に入ってくるものをよく視る習慣
手に触れたもの、便利だと思っているものの構造を考える習慣
どう線を引けばどう表現されるかというチャレンジする習慣


いつも同じ角度の顔ばかり描いてたってもちろん上手くなんてならないですよね。
がんばらず、考えることに挑戦し、発見〜実践を楽しむことを当たり前にしてしまいましょう!


そして、そうやって描き続けていると偶然とびきりいい絵が描ける時があります。
そこでその偶然に満足しないで、何がどうして良くなったのか?その瞬間の進化を逃さず分析して記憶するようにしましょう!
手作業のエラーによる偶然の良さは進化の源です。
でもその偶然を数多く得るにはやっぱり数描くしかない。


だからこそ当たり前に…数描くことではなく、「考えて数描く習慣」このセットでチャレンジし続けましょう!


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