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18/【フリーランス1年生】税理士さんはいくらかかる?お金をかける余裕がある?

●勘定科目のおさらい

ここまで延々、経費の勘定科目に関して説明してきました。多くのフリーランス、特にライター、クリエイターと言った人たちにとって、おすすめのラインナップは全て説明したつもりです。これまでの勘定科目、くどいようでうがもう1回、紹介した順番におさらいしますね。

地代家賃
業務に使っている家賃、管理費、駐車場代など。自宅の場合家賃の半分が目安
水道光熱費
自宅の場合、電気代は全体の7割。水道代、ガス代は3割を目安
通信費
電話料金、インターネット回線料、レンタルサーバーなどのネットサービス料、切手やはがきなどの郵送費
荷造運賃
商品を直接販売している方は、配送料。こん包材の購入も含む
旅費・交通費
仕事の打ち合わせや現場への移動。出張、視察に使う電車、バス、飛行機など公共交通機関の運賃、タクシー代、宿泊代など
車両費
自家用車、バイク、自転車を仕事に使っている場合、ガソリン代、自動車税、自動車保険料など。プライベートとの分配を考慮して配分すること
新聞図書費
新聞や書籍・雑誌などの購入費など
資料費
仕事に直接関連する、書籍雑誌代、鑑賞料、物品の購入費など
研究費
将来の仕事のための研究に使う書籍雑誌代、鑑賞料、物品の購入費など
接待交際費
仕事関連の相手の飲食費、お歳暮やお中元などの贈答品費など
消耗品費
事務用品、コンピュータ関連商品、オフィス家具など10万円以下の購入費
少額減価償却資産の特例
青色申告の場合は30万円までのコンピュータ、テレビ、オフィス家具など
外注費
原稿、イラスト、デザインなどを外部の業者へ委託したときに発生した費用
広告宣伝費
パンフレットやチラシなどの製作費、テレビなどの広告掲載費など
修繕費
店舗や自動車、機械設備・器具備品などの保守点検や修理費用

以上に該当するものは

  • とにかく領収書をとっておく
    (レシートでも可。基本的に必要)

  • まとめたメモを作る
    (できれば帳簿をつけ領収書に関連付けて勘定科目を書き込む)

ということを忘れないでください。

とはいえ、帳簿をつけるのも、そのあと確定申告の書類を作ったりするも自分では不安がある、という人も多いと思います。そうなった時には「税理士さんに任せてしまう」という手段がないわけではありません

●税理士にかかる費用の大まかな見積もり

では税理士さんに「月々の領収書の仕訳」「帳簿の作成」それに「確定申告」などを依頼するとどのくらいのお金がかかってしまうんでしょうか?もちろんどこまでの業務を依頼するかによって費用は変わってきますし、税理士事務所さんによっても料金体系がそれぞれあるので、あくまで私のところに伝わってきている個人で税理事務所をやっている方から聞いたお値段を参考までにご紹介します。

まず税理士さんに「確定申告」を依頼する以前の問題として、「顧問契約を結ぶ」必要があります。つまり「月々の顧問料」と「確定申告にかかる費用」が別立てになっているということです。

顧問料に関しては事務所次第ですが私の知っている税理士事務所さんでは月々の「顧問料は2万円から3万円」といったところです。売上が増えると取引数が増えてきて仕分けが多くなるために料金が上がる、と考えてください。ひと月の取引先の数が一桁であれば2万円というイメージです。
また「月々の仕訳や帳簿の作成」をお願いするのであれば、顧問料にプラスして5000円から1万円の費用が必要になります。

さらに「確定申告」もお願いすることになれば「顧問料の半年分程度が目安」だと言われましたつまり月々2万円の顧問料でお願いしていた場合確定申告には10万円ちょっとかかるというわけです。

つまりフルパッケージで税理士さんにお任せしてしまうと、年間30万円から40万円かかってしまうという計算になります。もちろん税理士さんに任せればトラブルもなく安心とですし、税務上のアドバイスをもらうことで支払う税金を最小限に抑えることもできるでしょう。でも、フリーランス1年目で税理士さんに支払いする40万円というのはなかなか難しい金額だと思っています。

だからこそ多くのフリーランスの皆さんはご自身で確定申告をしているわけです。 税理士費用と、期待できる節税効果とを比較しながらご自身で判断してみてください 

ちなみに「白色申告」や、初年度の「10万円控除の青色申告」をする場合は国税庁の確定申告など作成コーナーを利用すれば個人でも十分なんとかなるはずです。もちろん、最初は何を書き込んで良いのか悩んでしまうこともありますが、基本的には個人でクリアできるレベルの書類なので、慣れてしまえば2年め以降も問題ありません。

また「確定申告が簡単になる」という「会計ソフト」の広告を Web などで見ることも多いと思います。料金は月額700円程度でお手軽ですし、銀行口座やクレジットカードの引き落としとも同期することができるので、トータルで綺麗な帳簿を手元に残しておきたいと言った方には便利だろうと思います、ただ、数値を入れていく難易度に関しては国税庁の確定申告の入力とそこまで大きな差はありません

私の場合は Google ドキュメントで無料で使えるスプレッドシートを使って独自に帳簿を作成していますが、「白色申告」や、初年度の「10万円控除の青色申告」であるならば不便を感じたことはありませんよ。

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