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学校の勉強についてのギモン

こんにちは。Saka.先生です。
数ある記事の中からご覧いただき、ありがとうございます。
今回は学校の勉強についてのギモンを考えていきたいと思います。


①なんのために勉強しなければならないのか?

結論から言うと、
「将来の選択肢を広げるため」
と、
「努力をする練習をするため」
だと考えます。

生徒はよく言います。

「なんのために勉強ってするの?」
「勉強なんて嫌いだし学校に来る意味がわからない」

と。

読者の皆さんは、勉強はなんのためにするのか考えたことがありますか?

私も生徒によく聞かれていました。

教育者としては、生徒のギモンに対して納得のいく答えを返したいところです。しかし難しい。

これは何についてもそうだと思うのですが、大前提として自分自身で意味を持たせるということが何より重要なのです。

勉強をする意味がないと思えば、意味はなくなってしまうのです。

そのうえで、「なんのために」勉強をするのか。次のようなことが考えられます。

<将来の選択肢を広げるため>

生徒の中には、様々な人がいるでしょう。

A「将来は〇〇になりたい!」
B「具体的には何かわからないけど、人と話す仕事がしたい!」
C「何もやりたいことなんてないよ…」

どれも、間違いではありません。

Aさんは、具体的な仕事をしたいと思っています。何かきっかけがあったのか、その仕事に憧れるようになったのでしょう。

Bさんは、具体的な仕事まではわからないけれど、人と話す仕事というところまでは限定しています。

Cさんは、仕事というものにピンときていない、あるいは興味がわいていないと考えられます。

Aさん、Bさん、Cさん、どなたも勉強をすることによって視野を広げることができる可能性があるのです。

例えば、Aさんはいろいろなことを学ぶことによって、1つに絞っていた分野以外の仕事に興味を持つかもしれません。あるいは、他と比較した結果、絞っていた仕事により興味を持つことも考えられます。

Bさんも、いろいろなことを学ぶことにより、人と話す仕事以外にも魅力を感じるかもしれませんし、人と話す仕事の中で具体的な仕事が見つかるかもしれません。

Cさんは、どの分野にも関心がなかったのに、学ぶ中でふと「あれ、これおもしろいかも…」と思うようになるかもしれません。

あとから「やっぱりあっちの道へ進んでおけば良かった…」と思わなくていいように、学校で様々な分野に触れ、知見を広げておくことは大切だと思うのです。

<努力をする練習をするため>

仕事をし始めたら、なかなか中途半端で諦めるということを容認してくれる会社は多くありません。

人間は窮地に追い込まれたときの心理として、次のようになります。

A「しんどい… でも学生時代はもっとしんどかったのだから、もう少し頑張ってみよう!」
B「しんどい… 学生時代も諦めてなんとかなったし、今回もいいだろう」

どうでしょうか。過去の経験を比較対象として、現在の判断をすることがあります。

学校の勉強は、将来仕事を与えられたときに努力できるかの練習だと思って、いけるところまで学んでみてはどうでしょうか。

(ただし、「しんどいときに必ず無理をして頑張れ!」というつもりはありません。諦めなければならないときもあります。それは念頭に置いておいたほうがいいですね。)

②学校の勉強は将来役に立つのか?

結論から言うと、
「役に立ちません」

いや、そういうと語弊があるかもしれません。
「役に立たなくてもいい」
と思うのです。


またまた生徒は言います。

「こんなことを勉強して将来なんの役に立つの?」
「もっと資格の勉強とかしたほうが自分のためになる」

と。

最近、こんな調査がありました。

「Z世代が選ぶ!!『将来役に立たないと思う教科TOP10』」(バイドゥ)より

この結果を見て、皆さんはどう思いますか?

はたして、どのような定義をもって、「役に立つ」というのでしょうか。

<学校の勉強は役に立たなくてもいい>

おそらく、「この仕事をする」=「この勉強が役に立つ」という考え方なのではないでしょうか。

いや、もちろんそれは間違いではないのですが、そう限定的になると窮屈になると思うのです。

・国語は文章を学ぶから仕事で役に立つ。
・グローバル化が進んでいるから英語ができることは役に立つ。
・音楽の仕事に就かないのだから音楽の授業は役に立たない。

どれも間違いではないと思うのですが、音楽の仕事に就かないのなら音楽の授業は役に立たないのでしょうか。

先ほども申したのですが、自分自身で意味を持たせるということが何より重要なのです。

面白くないと思って授業を受け続けても、なかなか面白くはなってくれません。
最初は興味がわかなくても、前向きに授業を受けてみたら、ふと楽しく感じる瞬間があるかもしれません。

週に何十時間も授業はあるわけですから、少しでも楽しく感じることができる科目があるほうがお得ですよね。

音楽などの芸術の授業は、人間の感性に働きかけてくれるものだと思います。
自分の知らないところで、創造力だとか感性に影響を与えてくれるかもしれません。

自分で「意味がある!」と思って受けたら、それはもう意味がある授業なのです。役に立つ授業なのです。

そのため、「この仕事をする」=「この勉強が役に立つ」という観点で言うなら、「学校の勉強は役に立たなくてもいい」のです。

この観点で役に立つ授業は、大学や専門学校で専門的に学べばいいのです。中学や高校では、幅広く学ぶことに意味があるのです。

まとめると

勉強は「将来の選択肢を広げるため」「努力をする練習をするため」にやる!

学校の勉強は(仕事に直結するかという意味では)役に立たなくてもいい

何をするにも自分自身で意味を持たせることが大切!

でした。

        Saka.先生


*2記事目なのに2,000文字超えててお恥ずかしいです…。書くのって楽しいですね!*


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