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「誰かの花」

2022年12月某日鑑賞

「誰かの花」
監督:奥田裕介
2021 🇯🇵
製作:横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画

6月に観て、念願の2回目鑑賞。
生まれてはじめて映画の舞台挨拶というものに行きました☺️

そそしてサインも頂いてしまった!豪華🥹
公開から約一年経つけど、今回はジャック&ベティの前身の名画座から70周年と言うことで再度監督と出演者の豪華登壇なのだそうです♩

なので挨拶ある回の観客の熱量も初体験。
上映後、涙が引かない中での拍手👏←いつも拍手したいです。
監督が幼い頃からお母様に映画を観させられて(←笑)来たのがこの映画館とのエピソードにまた涙…🥲
共感や違う感想を語り合えたという記憶が、この映画に繋がったのでしょうか。

監督が話されていた中で、
出来上がった作品を観たジャック&ベティ支配人の言葉がもの凄い的を射ていて衝撃。
「曖昧さへの許容力が試される作品だ」
と。(速攻メモしました)

駄目な自分でも、親が老いても、地球が病み続けても、混沌の中で私達生きている人間は生きていかなきゃいけない。
生きてる方が大変だなんて言ったら正義の味方に怒られちゃうよね。

正しいことが正しいのか、
悪人が悪なのか、被害者は「可哀想」の一択なのか、
この後ろめたさは現実なのか被害妄想なのか。

ヘルパーの長谷川役の村上穂乃佳さんが、うちに来てくれていた方と記憶が重なってしまい、
あの時、コロナ禍に休んでくれと言ってしまってごめんなさいと、村上さんに謝りたい衝動に駆られました。
あのヘルパーさんはあの後仕事を辞めてしまったらしい。
#夜明けまでバス停で の映画に拳を握ったけど、現実の私は加害者でもありました。

「勝手知ったる」の「他人」にスリッパを出されるあたりの描写、理屈で解決できない肉親への情念みたいな感情に刺さる「良い子」の眼差し。

パチンコをする良い子、見透かす子供、笑う未亡人、慟哭する犯人、、

絶対にシロクロつかない。

だって生きてるからね。

中盤ほとんど主役に思える #太田琉星 君は舞台挨拶で、どの登場人物を見るかによって映画の見え方が色々ある、というような(正確じゃないかも、すみません)事を言っていて、本当だなと思った。

前回観た時一番ヤバかったシーン(語彙w)は、
今回は冷静にじっくり観ようと思ったのに2回目の方がエグエグしちゃって眼鏡が曇ってしまい無念…。
#カトウシンスケ さんの凄いシーンです。時空がおかしいんです。だってタカアキ(役名)は役者じゃないでしょ、そんな訳ないのよ(思い出しても泣ける)、だからこれが映画、フィクションにしか出来ないリアル、凄いヤバいです。(語彙)
その場にいる #吉行和子 さんも雷に撃たれたみたいに彼に見入ってました(いや役だろ)

撮影は2020年だったそうです。木々が紅葉してます。
私の母、ちょうどその頃にロケ地近くの病院に運ばれて、
コロナ禍で殆ど見舞えなかったけど、病院を囲む建物を眺めて、この団地いいなぁ、と眺めていた場所でした。
ちょうどあの頃が撮影だったとすると、
この映画の景色はあの年のあの秋。
母が生きていた記録の様で、偶然ながら宝ものになりました。

横浜市は広く、キラキラしているのは一部、
市内は坂ばっかりで、高齢者が暮らすのは大変。
でもやっぱり、タモリさんが言うように高低差って最高です。
木々や木漏れ日は美しく、坂はそれだけで情緒がある。見下ろす港町は遠くに輝きます。

話逸れましたけど。

前回ボオっとして買い忘れたパンフレットと台本も購入してしまった!
読むの楽しみで嬉しいです。

ジャック&ベティ、色々年月を調べたら行ったの初めてみたいでした。
目の前にあった日劇で、その日劇が舞台の #我が人生最悪の時 ( #永瀬正敏 〜!キョンキョンに持っていかれるまでファンでした!)
を観たのだったと思います。
その時ここは名画座だったんだな!
殆ど覚えてない!www
自分の脳が憎いです😂

今日ふらりとした黄金町の商店街や、近くの橋もロケ地だったぽい。私も宝くじあたったら親孝行するつもりだったw
現地まで行けてよかったなぁ。

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