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個人ブログを2年で月間30万PVに育てたSEO戦略・考え方

2017年の1月にブログを始め、2年ほどになる。600記事近く、株・仕事術・娯楽・オピニオンなど、ジャンルを絞らず書いてきた。

いま読み返してみれば 恥ずかしくてすぐにでも消したい記事が山ほどあるけど、コンセプトのない いわゆる「雑記ブログ」が月間30万PVになるのは、個人的に想定以上の結果だった。

インターネットで文章を書く・集客するということを学べた貴重な体験ができたことは大きい。

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(▼先日 新しいサイトも始めました!)


ぼくのブログにアクセスするユーザーの90パーセント以上が Google 検索からやってくる。よって毎月30万のほとんどのトラフィックがSEOによって成り立っている。

この体験から自分の中である程度のデータが溜まってきたので、あくまでひとつのデータ・見解として、個人サイトにSEOで人を集めた戦略や考え方を整理してみる。


はじめに ブロガーは仲介業


ブロガーは情報の仲介屋さんだ。「情報」があって「それを求めるユーザー」がいる。両者を繋げる方法がSEOになる。

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もう少し言うと、ユーザーの流れは まず Google という入り口から入り、リンクをたどって「目的の情報が書かれたページ」にたどり着く。

インターネットというのはいわば水道の管のようなもので、24時間365日、人々が無数に分岐した管の中を流れている。

ページに人を集めるということは、Google などのインターネットのスタート地点と、自分のサイトの間にある分岐点を調べて、ひとつずつ自分のサイトに向いてる管を太くするということ。多くの人が自分のサイトへと流れ出てくるようにする行為ととらえることができる。

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だから「こういう記事を書けば……」「このタグで装飾すれば……」「このプラグインを導入すれば……」といった類のアクセスを増やすテクニックは山ほどあるけど、すべてのノウハウは上の目的を果たすための行動に落とし込んだものにすぎない。

そんなわけで、テクニックから理解するとブレてしまう。重要なワードを太文字にするとか、一記事あたりの文字数なんかは一番最後の話になる。

考え方が一番大事で、それをするにはどうすればいいのかという順番で考えていくと すごくやりやすいし、大きく外すことがなくなると思う。


ゼロの状態から集客するのなら、SEOは比較的やりやすい

余談になるけど、ブログにはブログの、ツイッターにはツイッターの、ユーチューブにはユーチューブの戦い方がある。ラーメン屋さんでたこ焼きを売っても売れない。まず、ブログではどういった戦い方が好ましいだろうか? と考えた。

そもそも検索エンジンからやってくるユーザーが求めていることはなんだろうか? それは能動的に何かを調べたくてやってきているということ。

あらかじめ検索ワードを入力していることから、積極的に情報を「取りに来ている」ことになる。

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Twitter や YouTube はその逆で、流れてくるタイムラインを流し見する形になる。どちらかといえば情報を自然に「受け取っている」ことが多い。

これは一度 ファンになってもらえたら、何度も自分の発言を見てもらえるので強いのだけど、いかんせん門が狭い。ユーザー1人がいろんな人をフォローしてタイムラインを追いかけられるのは がんばってもせいぜい100人くらい。その100しかない限られた席を奪いにいかなければならない。

ところが Twitter や YouTube には すでにある程度の「インフルエンサー」と呼ばれる強者がウヨウヨいる。タイムラインの限られた席を奪い合わなければならない世界で自分は生き残れないと思った。

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これはお笑い芸人の世界にも同じことが起こっていて、吉本には年間1000人以上が入校するらしい。しかしながら毎年 新しい顔がテレビで売れるのは数名じゃないだろうか。そのうえ番組の顔である司会者まで上り詰めるにはかなりの時間を要する。それはチャンネル数が限られているから。そして、その席はすでに埋まっているから。

ところが売れてなかった お笑い芸人さんが YouTube を始めて一躍有名になっていたりする。空いている席を見つけて、そこに座ることを狙うと、急に難易度が低くなる。

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だから表で人が集まっているところで勝負はしない。というよりは、自分自身にある程度 力をつけて、それからフォロワーが増えていく流れのほうが現実的だと思った。だからブログで、とくにSEOをがんばってみるのが人を集める方法としてやりやすいんじゃないかと思った。


「おもしろいブログ」は厳しい世界

ぼくのブログは当初、自分の体験談や論説をウリにした読み物系の「おもしろいブログ」を作ろうと思ったところから始まった。

しかし途中から方向転換してやめた。なぜならアクセスが集まらなかったから。

たしかに一時的におもしろがられてバズったりすることもある。しかしながら そこから読者が定着しない。検索からの集客も見込めない。

なにかセンスがあるとか、新しい試みとか、みんなが興味を引く特技とかがあればいいけど、そうでもなければなかなか厳しいと思う。


今やスマホの中には おもしろいものであふれている。YouTube や TikTok をはじめ、電車で隣に座っている人の画面を見れば、たいていLINEやゲームアプリだ。

ブログを書いていると たいてい同じテーマの競合がいるけど、それはせいぜい同じメディア同士の話になる。

しかしながら「おもしろいコンテンツ」で勝負しようとすると、さきほどの YouTube や TikTok、LINE、ゲームアプリまでライバルになってしまう。

それに「おもしろいもの」というのは入れ替わりが早い。時間が経つにつれて飽きられていくし、次から次へとライバルが現れる。

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つまり昔の記事がだんだん読まれなくなっていくということになる。ということは新しい記事を書いてアクセスが増えても、古い記事からアクセスが下がっていくから、ブログ全体としては やがてすぐに天井がやってくるということ。

もしもSEOで長くアクセスを取り続けたいなら、消費されるコンテンツではなく「なくてはならない情報」を書く必要があるんじゃないかと考えた。


例えば「カレーの作り方」なんかがそれにあたる。カレーの作り方がわからない人は必ず調べる。それに人間の味覚が変わらない限り、自動調理マシーンが出てこない限り、おそらく永遠に調べ続けられるテーマだろう。

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検索で1位を取る方法

SEOの話に戻るけど、これは他の集客方法と比べれば、まだ難易度が低いほうだと思っている。その理由としてキーワードが無数にあるということが挙げられる。つまり探せば席はいくらでも空いている。


例えば北海道のローカル番組である「水曜どうでしょう 新作」という検索キーワードでしばらく1位になっていたことがある。その記事単体で月に1万PVあった。

これは最初から狙って取れると思っていた。なぜならそのテーマについて、本気で書いている人が他にいないから。


検索で上位を取る方法はいたってシンプルで、誰にも負けないくらい詳しい知識を持っていて、それについて本気で書こうという人が他にいなければ1位をとれる。

だから

・1000人に1人しか書けない自分の得意なテーマを考え、
・それが求められているか(よく検索されているキーワードか)をチェックし、
・いま公開されているものの中で 1番「役に立つ」記事を書く

という流れが基本になる。


Google がやりたいことを考える

さきほどのリストの中の「役に立つ」というのはどういうことだろうか? もう少しこのあたりを深掘りしていく。

最終的に順位を決めるのは Google だ。じゃあ Google のアルゴリズムを攻略すると検索上位にいけるのはもちろんなのだけど、日々アルゴリズムはブラッシュアップされて変わっていく。ということは今の Google のアルゴリズムを見破ろうとしたところで意味がない。

それじゃあ いったい何を信じれば良いだろうか? それは Google 検索エンジンが最終的に到達したいことが何かを知っておく必要がある。


これは Google の創業者 ラリー・ペイジの言葉である。

「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致する答えを返すものである。」
参考リンク


Google はユーザーのことを第一に考えている。与えられたキーワードに対するぴったりの答えが一番上に出てくるようにしなければならない。そうしないと Google というサービス自体が使われなくなってしまう。そのために時代に合わせて日々 検索順位アルゴリズムをアップデートしている。


一番やりがちなのが、アクセス数を増やしたいから Google のほうを向いてアクセスアップの施策を行うということ。具体的には、

1. ブログへのアクセスを増やしたい
2. だから Google に気に入られやすいページを作る

ということだけど、こういった考え方になってしまうと、すぐに検索圏外に飛ばされてしまう。なぜなら日々アルゴリズムがアップデートされているから。

正しいイメージとしては、Google が最終的に求めるものに合わせたコンテンツ、つまりはユーザーが求めるものを作る。そうすれば、Google の精度が上がるにつれて優遇されていく。

具体的には、

1. ユーザーが求める情報を提供する
2. そうすると そのうち Google が拾ってくれる
3. 結果的にアクセスが増える

というのが理想だと思っている。

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キーワードに対しての答えを提供する

ここまでをふまえて具体的に記事を書いていくことにした。繰り返しになるけど Google がやりたいことは、検索されたキーワードに対して、そのユーザーが最も求めている答えが1位に来るということ。

つまりは「カレー 作り方」のキーワードで検索したら、やっぱりあの定番のレシピが出てきて欲しいし、材料を買いに行くときは「○○市 スーパー 安い」などですぐに近くのお店リストが出てきて欲しい。


ちなみに ただ情報が濃ければ良いわけでもない。

例えば「今日の日付」と検索するユーザーの欲しいものは何か? それは「○○年○○月○○日」というフォーマットだけでいい。今日の日付に関する詳しい説明なんかはいらない場合が多い。

実際に答え合わせするとこうなる。もはやリンク先をひらく前から答えを返してくれる。

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また、上位に表示されているページをのぞいてみると、今日の日付がわかるシンプルなページが多い。

ということは、ただ詳しく書けば良いというわけではなくて、いかにそのキーワードを検索する人が求める答えが早く伝えられるか、ということが重要になるということだと思っている。

もっと言えば「今日の日付」というキーワードで検索する人は、「今日生まれた歴史上の人物」の情報はいらないのは想像できると思う。だからそれを盛り込むことで正解が埋もれてしまうのであれば、盛り込まないほうがいい、という結論も出てくる。

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今度は「カレー レシピ」で調べてみる。そうすると、一番上のページを開いた瞬間、いきなりカレーの作り方の動画が現れる。

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リンク: 隠し味で本格的!基本のカレー 作り方・レシピ | 料理・レシピ動画サービスのクラシル


料理の場合は、文字で解説するより動画で包丁の入れ方や炒め方を目に入れたほうが早くていねいに伝わる、という結果が反映されているのではないかと思う。

もはや昔みたいに重要な単語を太くしたり、長文にすればいいという方法は通用しなくなっている。文字コンテンツだけが優遇されるわけではないということもわかる。


逆に「イチロー 経歴」と調べる人は、文字で書かれた詳しい情報を求めているかもしれない。それが想像できているのであれば、逆に詳しく書いたほうがいい。文字数なんかはそれを伝えるのに必要な情報に合わせて勝手に決まってくる。あらかじめ1,000文字などと決めずに、それを伝えるのに必要な情報を整理したら、結果的に長文になったり短文になったりするものだと考えている。


ここまでの雰囲気でわかったことは、とにかくコンテンツのフォーマットにはとらわれず、検索キーワードの答えをいかにユーザーにわかりやすく伝えるか、という考え方が必要になる。

文字で伝えた方がいいのか、画像がいいのか、はたまた動画がいいのか。それは一言で回答できるか、1万文字を費やす必要があるのか。検索エンジンに拾ってもらおうということは意識せず、まずはゼロから相手にどうやったら伝わるかということを考えるようにする。そのうえでもし文字で戦っていくなら、文字ならではの強み・求められる情報はなんだろうと逆算していく。


Google には 全部 見えている

今までのインターネットは文字が主流だった。動画や音声といったリッチなコンテンツに比べて、文字は情報が抽出しやすく解析しやすい。いまだに文字コンテンツは検索に強い。

しかしながら Google はユーザーに寄り添っている以上、より結果を得るのに最適なフォーマットのコンテンツが上位表示されるようにブラッシュアップされていくのは間違いない。


というのも Google は膨大な人の行動データを抱えている。例えばスマホや地図アプリの位置情報によって、今この瞬間にどこに人が集中しているかが解析できる。

その証拠に、例えば「東京タワー」と検索すると、1時間ごと・曜日ごとの訪問数の推移と、現在の混み具合が見られるようになっている。

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位置データは一部にすぎない。Google は、アナリティクス、メール、ブラウザ、スマホ、地図、スマートスピーカーなどのサービスを、しかもこの中の多くは無料で提供しており 世界中の人々が使っている。ここから得られるデータの価値は膨大だ。各ユーザーの居場所、見たページ、閲覧時間、直帰率、お気に入りに入れたかどうか、メールでそのリンクが共有されたか、URLがコピーされたか、何が購入されたかまでわかってしまう。いわば世界中のいたるところに監視カメラが張り巡らされているのと近い。

これはどういうことかと言えば「このページを見ている人はこういう商品をよく買ってるんだな〜」とか「この場所にきた人は必ずこのキーワードを検索して このページの閲覧時間が一番長いな」みたいなところまでわかってしまう。

これを検索データに応用すると、どうなるか。「こういう検索結果が欲しい人は、こういうページが好きなのね」とか「こっちは一般的にみんなが好んで使うけど、こっちは人によって感性が分かれるな」とか「こういうのは文字より動画の方が見られてるな」とかがわかる。「人間ってこういうのが好きなんだよな〜」「これは一部のこういった属性の人が好むんだよね〜」みたいな傾向が明らかになっていく。

つまり、Google からは、みんなの好きなものが全部 見えている。


また、検索エンジンというのは「キーワードごとのページの人気投票集計サイト」とも言える。ユーザーがそれぞれのページにアクセスして、よかったものに投票を行う。一番投票数の多かったページ順に表示されるというサービスである。

その人気投票は、閲覧時間や直帰率、離脱率という形で、利用しているユーザーが知らぬ間に行なっている。そういったユーザーの動きを解析することによって、ユーザーがそのページを見て満足したかどうかが判別されているという具合だ。


つまりは Google というのは世界中のデータを集め、それを整理し、ユーザーに新たな価値を提供している世界最大の会社とも言える。これからもますます規模を広げていくだろう。

そして、集めたデータはAIなんかの技術の発展によって、ますます人間に近い判定ができるようになっていくに違いない。結局は「カレーの作り方」を知りたい人を集めてAとBのページをみてもらい、どっちのほうがよかったかという判断を正確にロボットにやってもらいたいというものだ。人間が無意識のうちに機械的にやっていることは、いずれロボットがこなせるようになる。これからますます精度が上がっていくに違いない。


ここからわかることをまとめると、テクニックは通用しなくなっていくということだ。元も子もない話になるけど、究極は「ユーザーから必要とされるサイトを作れるか」ということを気をつけて記事を書いていくしかない。逆に言えばそれを気をつけていれば、今は時間がかかるものの、必ず拾われていくようになるというのが自然な流れだと思う。

ただ、それだと回答としては あまりに漠然としすぎてて無責任すぎる気もする。だから参考までに個人的に気をつけていることを書くと、「このページを見た人がブックマークしたくなるか」というところを目指して書いている。いわばこれを調べるならこのページという「決定版」を作りまくる。

このKPIさえ気をつけていれば、結果的に「ブックマークがつく」「再びアクセスされる」「Twitter で共有される」「他のページからリンクされる」など、Google アルゴリズム的にもおそらく有利であろう指標が加算されることになると考えている。


とは言いつつ、Google も意識する

これまで話してきた「ユーザーの役に立つ記事を意識する」という話から矛盾してしまうのだけど、とはいいつつ、多少 Google がうまく拾ってくれるようにテクニカル的なところも意識している。

なぜなら検索エンジンはまだまだ完璧なわけではない。少しばかり Google のロボットが読み取りやすいように調整しておいたほうが検索結果に反映されやすいように見える。


その中でもとくに大事なことは、タイトルや見出しに 検索に引っかけたいキーワードを入れるということ。すでによく言われているけど、やっぱりこれは間違いないように見える。

その証拠に医療や健康に関する検索結果をアップデートした際には、医療関係者に一般向けのワードをページ内に入れるよう、Google が公式で啓蒙していた。

(参考: Google ウェブマスター向け公式ブログ: 医療や健康に関連する検索結果の改善について


残念ながらロボットは、あるキーワードから連想される新しい単語を作ってくれない。具体的にいうと「カレーの作り方」というタイトルのページは、「カレー 作り方」だけではなく、「カレー レシピ」という結果にも自動的に表示してくれるように融通がきかない。そこはロボットの特性というか、人間のようにある単語から連想される別の単語を考えることが苦手だ。

だから Google が拾ってくれやすいように手助けしておく必要がある。例えばタイトルに「作り方」と「レシピ」の両方を盛り込む。


実際に「カレー 作り方」で検索した結果を見ると、多くのページタイトルに「作り方」と「レシピ」が入っていて、「カレー レシピ」でも同様のサイトが現れることがわかる。

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さっきの人気投票に例えると、タイトルや見出しにキーワードを盛り込むことが、いわば大会への参加権となる。タイトルに「カレーの作り方・レシピ」と入れることは、「カレー 作り方」大会と「カレー レシピ」大会にエントリーしたということになる。

そうすると そのキーワードでの検索結果にやがて反映され、投票数に応じて順位が調整されていくイメージだと思っている。


気をつけなければならないことは、アクセスを増やしたいからといって、内容と関係ないキーワードを入れるということだ。「カレーの作り方」のページに「歴史」といれても意味がない。

「カレー 歴史」大会にエントリーしても、カレーの歴史を事細かに解説したサイトにもちろん軍配があがる。関係のないページは投票数が低くて検索上位には現れない。


個人でメディアをやる強み

ここで個人でメディアをやる強みについて書いておこうと思う。

というのも今やたくさんの企業がメディアを運営しており、SEOでは検索結果という同じ土俵で戦わなくてはならない。

そうすると記事の量ではどう考えても負けてしまう。アクセスを増やす方法として 量を書くということが挙げられるけど、企業は資金と人的リソースを使って大量に記事を配信することができる。

しかも最近は質も高い。それなりの質を維持して、万人受けする記事を大量に配信されたら、個人からするとそこでは太刀打ちできない。すぐに検索結果を奪われてアクセスは減っていく。せっかく同じ時間をかけるなら、個人でやるからこその強みがあるところで勝負したほうがいいということになる。


個人メディアで長く生き残っていくなら「質」と「体験」だと思っている。

「質」はなんとなくわかると思う。いろんな指標があるけど とにかく質の良い記事を書く。相手とって有益な記事をわかりやすく書くということ。

もう少し深ぼっていくと、複数人で運営していると、どうしても誤字・脱字とか、文脈・フォーマットを合わせるなどの管理が必要になる。そこで穴とか矛盾ができたりする。しかし一人でメディアを運営する場合なら、自分で書いた記事はすべて把握しており、努力や実力次第で質がコントロールできる。

そして「体験」は、自らが何百〜何千時間をかけてやってきたこと。これなら誰にも負けない、自らの経験から裏打ちされた情報を発信するということ。


この「質」と「体験」を組み合わせることで、個人でしか生み出せない有益な情報を作ることが可能になる。例えば、イチロー選手1人と、部活で3年ほど野球をやっていたメンバーが複数集まったチーム、どちらに野球のことを聞きたいかと言えば、やはりイチロー選手を求める人が多いのではないだろうか。

野球の基礎知識を知るだけなら、それなりの経験者に教われば誰でもいい。しかし、もっと野球の楽しみ方を知りたいなら、イチローしか持っていない体験から得たものを知りたくなるものだと思う。

だから野球のルールや選手名リストといった万人向けの情報は「公式」や「企業」に任せればいい。個人で戦うのであれば、自分なりの楽しみ方や分析、フォーマットを見つけるということが重要だと考えた。


例えば「王道カレーの作り方」は公式に任せればいい。というかみんなが書けるから、あとから一般人がいくら頑張って書いても勝てっこない。実際に「カレーの作り方」で検索すると、上位は有名な食品メーカーが並んでいる。

しかし、自らの経験を生かして「カロリーオフのレシピ紹介サイト」を作ったらどうだろう?

実際に「カレー カロリーオフ」で検索すると、個人が考案したレシピが出てくる。こういうのは自ら本気でダイエットしたいとか、実際に普段から料理を作っている人じゃなければマネできない。外注なんかでそんな記事は作ってもらえない。

せっかく個人でメディアを運営するのであれば、自らが時間をかけてきて高い質で教えられるもの。そして何か縛りを入れて、王道から少し外すと取りやすいポジションが生まれてくる。


おわりに

ここまでをざっくりまとめると、

・長く必要とされるものを質を重視して書く
・自分の経験に裏打ちされていることを書く

ということがアクセスを集める土台だった。それを実現するためにどう考えて行動してきたかを砕いて書いてきた。


最後にいちおう弁解しておくと、あくまで今回は ブログ × SEO 戦略でアクセスを増やすことに特化した話になる。それを何に生かすかは人それぞれだし、そもそもブログってこれからどうなの? SEOはもう厳しい? という話はまたどこかで書いてみたいと思う。あとは広告収入の話とか。


なんにせよ、メディア・ブログはおもしろい。これからも動向が知りたい。そして情報発信することで少しでも誰かの思慮に貢献できていたら、なにより自分自身の見聞を深められたら最高と思う。


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