起き抜けに 夢日記2024.4.21

 自宅マンション。
 小高い山にめり込むように建っている。外からは斜面に沿って各階の窓が段々に並んでいるのだけが見えて、大部分は山の中に埋まっているので、マンションの全貌は住んでいる僕も知らない。
 起床した直後だった。固定電話と携帯電話から、同時に着信音が鳴った。どちらから先に出るべきか、と迷ったあげく、スマートフォンの通話ボタンを押して、固定電話の受話器も取って、両耳に当てた。
 片方は無言電話だった。片方からは、相手がかけてきたのに、どちら様ですかと尋ねてきた。こっちの台詞だ。
 起き抜けに迷惑な電話をかけてくるんじゃないよ、と思いながら、両方とも切る。
 ふと窓の外を見ると、同じマンションに住んでいるご婦人が、何か用がありそうな顔をして立っていた。窓を少し開けて、どうしたのか聞いてみると、避難がどうのと言う。
 何のことだか分からないでいると、ちょっと出てきなさいと手を引っ張られたので、サンダルを突っ掛けて窓から外へ。
 僕の部屋は1階の角なので、外に出たらすぐ横は山の斜面である。その山肌に、何かが衝突してえぐれたような跡があった。
 砲弾の跡だという。ほんの数メートルずれていたら、僕の部屋に直撃していたかもしれない。
 ご婦人は、心配して来てくれたのだ。
 もう避難したマンション住民もいるらしい。できれば、しばらくの間は離れた方が良いと言われ、行く当てがあるか考えを巡らしてみるものの、すぐには思い付かなった。

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