鉢植え 夢日記2024.4.14

 とある小さな会社のロビー。
 丸テーブルを囲んで、経営者夫妻と何か話していた。
 隅の方に鉢植えが置いてあった。小ぶりな木が2、3本植っている。品種は分からないが、カタカナの名前が付いていそうなやつだ。
 窓を開けていない室内で、その枝が揺れたように見えた。さらに、誰も触っていないのに、持ち上げたように高くなった。
 よく見ると、植木鉢だと思っていたのは、虫だった。このフォルムはカブトムシのメスだ。鉢に木が植わっているのではなく、虫の肩の辺りから木が生えていたのだ。
 経営者夫妻は気に留めていないようだった。気付いていないのか、見慣れているから驚かないのか。
 木を生やしたカブトムシは、後ろの2本の足で立ち上がると、おぼつかない足取りで僕に近づいてきた。密着されるのはちょっと嫌だ。手を伸ばして生えている木のところを、よしよし、という感じでなでてやると、それだけで満足したのか、元の位置に戻ってうずくまり、動かなくなった。

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