眠れない夜、俺のせいだよ
昨晩は寝つきが異常に悪かった。一昨日は酒も入っていたこともあって、日付が変わる前に寝られたのに。
原因は明確、寝すぎたことにある。
一昨日は日付が変わる前に寝たわけだが、日ごろの生活リズムは、急な自分自身の変化に対応してくれるわけではない。
犬が嫌いなのに犬を飼う夢を見て飛び起きたらば朝4時、4時に目を覚ましてもシャワーを浴びたところでという時間帯だし、
やむを得ず惰眠をむさぼるしかないという判断に出てしまった。
次に目を覚ましたのは11:00ようやく活動をはじめたわけだが、この時点で11時間くらい寝ている、寝付くまでの時間を考慮しても10時間は寝たのだろう。
元来、睡眠時間は短くても活動できるタイプなので、これは時間の浪費以外の何物でもない。
しかし、夜型であるということと、外に出ても酒を飲みに行く以外に特によることがないので、午前中は羽化前のセミレベルで動けない。
ベッド周りで大体なんでも済ませてしまうことができる。
そのせいもあって、体力消費がほとんどなく、HPも保ったまま床についてしまうので寝つきが悪くなってしまうという寸法である。
オイオイ、そうしたら酒でも飲んで酔っ払っちまえばいいじゃねえか
そんな悪魔の囁きも聞こえてはいたが、果たしてそれは睡眠と言えるのだろうか。
深酒をして眠った時、逆に朝目を覚ました時にだるさ・体の重さを感じることはないだろうか。
二日酔いの症状が出ているわけじゃないけれど、なぜか体の節々が痛かったり、逆にこり固まっているような感覚を覚えることがある。
これはもはや睡眠ではなく、失神なのではないだろうか。
映画さながら、拳銃のグリップ部分で後頭部を殴られ眠らされた時のように、
はたまた、凄腕のスイーパーにうなじを「トンッ」とされて横たわる時のように、
おそらくそうして目を覚ました時も「イテテテテテ…」となっているに違いない。そういう描写がない作品も多いけど。
ほかにも、お酒を飲んで記憶をなくす時なんかもあると思うが、ポッカリ数時間単位の記憶が抜け落ちたりしている。
これはもはやタイムリープなのではないか。
千秋はいないので誰も未来で待っていないし、待ち受けるのは頭の痛みとけだるさだけだろう。
コールドスリープで眠らされた人間が目を覚ました時はこのような感覚なのではないだろうか。
肉体を冷凍保存し、意識を凍結させることで、体感時間をストップした状態で未来で目覚めさせる。
過剰飲酒での睡眠ないし失神はこれに近いのではないだろうか。
これぞ、アルコールドスリープである。
パリピの家にあるショットグラスくらいキンキンになるようなことを書いてしまった。
それぐらい何もない1日を過ごしたのかと、今は自分の文章を読み直して感じている。
余談だが、「何もしない」に慣れてしまうと、最初は恐怖を感じていた無の時間が特にとりとめのないものになってしまう。
まあ、それも期限付きの無の時間だからかもしれない。
眠る前に何もしていないことに罪悪感を感じて明日はどうすればと思う時間があると、気を紛らわせるために時間を浪費してしまうのかもしれない。
罪悪感は一度振り払って、取り合えず納得していくところから始めなければならない
冷蔵庫は大きいほうがいいでしょう