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レストランをコンセプトする!

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新しい店。新しい料理。 新しいコンセプトに新しい業態をやさしく、ときに厳しく考える。
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2019年6月の記事一覧

「みんなで食べる」は、家族になること。おいしくない料理なんて、ない。サカキシンイチロウさん・食の未来インタビュー#1

キッチハイクの「食の未来インタビュー」第1回目は外食コンサルタントのサカキシンイチロウさんです。 サカキさんをキッチハイク社の『まかないランチ』にお呼びして、食の道へ進まれたきっかけから、そして食の未来までお話を訊きました。 『食』は食べてもらうこと、食べさせてあげることだった - サカキさんは、そもそもなぜ『食』の道に進まれたのですか? もともと両親が飲食店を経営していました。うちで『食』というのは、「ただ食べること」だけじゃなくって、食べてもらうこと、食べさせてあ

ワインバーがしかけるソバージュ。肉そばのバー

新宿三丁目の飲み屋街に「SOBA−JU」ってお店ができた。 昼は肉そば。夜はバーとして営業をするという変わり種。 あぁ、こんなところにも肉そば屋ができた…、という感慨と、こんなスタイルの肉そば屋までができるんだ…、という驚きと二重の意味でビックリした店。 肉そば。 2002年に東京港区でスタートした「港や」なる店が創作し、一世風靡した料理です。 その本家、港やは先日閉店。 場所をかえてほそぼそと伝統は続いているけれど、ブームのきっかけを作った人にとってはもう気持ちがひと段

へんてこりんでいとおしいうどん…、山本屋本店の味噌煮込み

日本にある飲食店を、どこでも一軒、自分のものにできるとしたらどの店を選ぶか? 20年くらい前のボクは「山本屋エスカ店」と即答してた。 「超」がつく繁盛店でした。 駅前地下街の外れといった場所にあり、なのに一日ずっと行列。 お店にやってくるお客様のほぼ半分は地元の人たち、残り半分は名古屋に出張でやってくる人たち。 関西からやってきたんでしょう…、お国訛りの先輩が後輩に「ここのうどんはびっくりするほど硬くてへんてこりんなんだ。でもクセになるから注意しろよ」っていいながら待ってい

ステーキの市場と野菜の市場…、どちらが頼りがいがあるんだろう?

野菜を食べようとシズラーにくる。 今となっては決して不思議なフレーズじゃない。 シズラーと言えばサラダバーで有名な店だから、野菜を食べたいと思ったときにシズラーを思い浮かべるというのは自然ななりゆき。 けれど西新宿のこの場所。 西新宿の三井ビルの二階にお店ができたときにはそうじゃなかった。 28年前のコト。 それまでここにはロイヤルホストがあった。 全チェーンの中で売り上げトップクラスのロイヤルホストで、さまざまな事情から業態を変えた。 最大の目的は営業効率をあげること。