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レストランをコンセプトする!

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新しい店。新しい料理。 新しいコンセプトに新しい業態をやさしく、ときに厳しく考える。
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2020年4月の記事一覧

シェイクシャックはスタバになれるのか?

新宿にシェイクシャックが新宿にできていました。 開業したのが3年前の5月。けれどまだまだ認知されずにひっそり営業。神宮のイチョウ並木に一号店ができたときには、2時間待ちなんて行列ができたのが、まるでウソのような静かな状態。 サザンテラスという新宿駅の改札口に直結した商業施設の一番奥。ビルの周りが公園風になっていて、その環境を上手に利用したテラス席のあるお店。シェイクシャックらしいロケーションにして店造り。 お店の近くのサインボードが、もともとあったこの界隈の地図の上をのっ

カスタマイズできるってそんなにステキなことなんだろうか…?

さてお勉強で渋谷ストリーム。 オフィスフロアにGoogleさまの日本法人も移動してきて、本格的に稼働をはじめた再開発の複合ビル。 ランチタイムの食堂街はさぞやにぎやかだろうと思って来るも、オフィスの人たちはまばら模様で、新しもの好きの観光気分の人たちばかりが目立つ状態。 たしかに毎日食べたくなるような料理を売ってるお店は少なく、デリバリーでランチくらいなら用が済むからワザワザ混雑しているレストランに来る必要はないものな…、って改め思う。 にもかかわらず、多分、レストランに出店

インバウンドホテル、ロール寿司で始まる朝

今、ホテルの朝食がオモシロイ。 オモシロイ理由はいろいろとある。 ホテルの主力商品である「客室」において広さ、設備という機能面での差別化は今や非常にむつかしい。かと言ってデザインを含めたイメージ面で張り切りすぎると、好き嫌いを生み市場を小さくしてしまう。そこで彼らの客室以外の付加価値の方へと向かう。大浴場を備えたホテルが増えているのはその一環。 そして付加価値の代表と言えば朝食。 しかも最近のホテルは飲食施設をテナントで賄う。 ホテル直営レストランはホテルの客を相手にしていれ

夜の定食…、というコンセプト

居酒屋というのはどことなく「閉じた」ビジネスのように感じる。 酒を飲むことを強要される。 酒を飲まないと申し訳ないように感じるお店…、それが居酒屋という業態の特徴でもありわかりやすさであり、けれど考えようによってはお客様を限定してしまう損なところでもあるように感じる。 先日、なるほど、居酒屋をこういうふうにすれば「開いた場所」にすることができるのか…、って感心した店に出会った。 家の近所の四谷三丁目。「シャルク」という小さな居酒屋との出会いです。 立て看板に「夜の定食あり

担々麺一杯に1500円の価値はあるか…。

荒木町で昼。この界隈の通りで一番広くて車が自由に行き来できる杉大門通りの出口部分にあるお店。 蜀郷香というお店。 読みづらいけど「シャウシャンシャン」とわかってしまえば愛らしく、頭の中にずっと残ってくれる店名。 ビルの外装が養生中で、階段口に置かれた椅子。上にメニューがなければやっているのかどうかわからぬ状況ではある。 けれどひっきりになしにお客様が出たり入ったりしていてなぜ?って思ってメニューをみるとテイクアウトで麻婆豆腐なんかのお弁当があるようでした。店に入るとそれ以

珈琲貴族は愛煙家を見放さなかったのだ!

珈琲貴族エジンバラ。24時間営業にしてどの時間帯にも店の状態が凛として崩れぬ奇跡のような喫茶店。 しかもずっと喫煙者にやさしい営業をしていて仕事仲間のオキニイリ。 果たしてこの4月から喫煙席がどうなるか。ハラハラしながら来てみるとビルの入り口部分の看板に「喫煙目的店」と表示があった。喫煙席と禁煙席の混在営業をやっているというコトで、仕事仲間のよろこばんこと。 珈琲貴族は喫煙者を見捨てなかったってコトでしょうね。 お店に入ると最近ほとんど嗅ぐことがなかったタバコの匂いがしてく

パッケージもショッピングバッグもおもてなし

モスのテリヤキバーガーを食べたくなった。食べたくなるとどうにもこうにもしょうがなく、それで昼、家を出て近所のモスにやってくる。 半年ほど前に改装をして、テイクアウト対応とでもいいますか、注文を受けるレジと出来上がった商品を手渡すカウンターが別々になった。 マクドナルドにしてもスタバにしても、最近のファストフードのオペレーションの確かな傾向がそういうシステム。 レストランで食事することをみんながビクビクしているいまどき。 良いシステムになったようで、この店も次々テイクアウト