マガジンのカバー画像

レストランをコンセプトする!

170
新しい店。新しい料理。 新しいコンセプトに新しい業態をやさしく、ときに厳しく考える。
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

虎ノ門のスライスピザはなかなかにニューヨーク的!

ちょっと気になる施設があった。 アーチ虎ノ門という名前。シェアオフィス的機能をもったスペースで、簡単なスナックフーズを提供している。カフェのようでありバルでもあってと時間時間でその性格を変えるんだという。 たしかにそういう感じの施設。 かっこいいけど座り心地が悪そうなソファが並んで、おしゃれでしょ…、ってかなりの主張。 来てみたかったのはニューヨークスタイルのスライピザをやっているから。どこかの会社の管理職だったんじゃないかなぁ…、実直そうなおじさんが慣れない手つきでサービ

カヤトーストは果たして食事、それともスイーツ?

住友ビルの地下のカヤトーストお店が今日はやっているかとやってきてみる。 実はなんどかすでに来ている。 けれどそのたび、目当てのカヤトーストが準備できていなかったり売り切れだったりと肩透かし。 今日は週末。 人でも少ない。だからあるんじゃないかと思って来てみて、うれしいことにまだあった。 ヤクンカヤトーストというのがお店の名前で、注文して先払い。ビーパー渡され商品ができたら自分で取りに行くというスタイルがシンガポールのホーカーセンターみたいな感じ。お店のムードは清潔感があっ

仙台牛たんっていつから定番コンテンツになったんだろう…?

いつから牛タンの専門店って商業施設の人気者になったんだろう。 牛タンといえば焼肉屋さんで焼いてレモン塩で食べるもの…、って東京の人はみんなずっと思ってた。 たまたまボクが働いていた水道橋に「一心」ていう焼いた牛たんを麦飯、とろろと一緒に食べる店があった。仙台ではこれが普通の食べ方で、「太助」ってお店で修行をしたから一心太助にあやかってお店の名前をつけたんです。 そう聞き、仙台までワザワザ食べに行ったことがあったほど、それは仙台の郷土料理の粋を越えないものだった。 なのに今で

茹でたてだからおいしいってわけじゃない…、パスタ。

小腹がすいたらやってくるのが紀伊國屋書店の地下の食堂街。 狭い通路の両側にずらりと飲食店が並ぶおいしいフロアーで、うどんやカレー、とんかつ、パスタ、果ては焼きそば専門店と個性的で気軽なお店が揃っているのがたのしくもある。 5年ほど前までは昔からやってるお店がほとんどだった。 けれど最近、テナントの入れ替わりがちょっと激しくなりはじめ、古参の店はカレーのモンスナックとスパゲティーのジンジンだけになっちゃった。 最もスパゲティーのジンジンは10年ほど前に経営母体が日清製粉系の外