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レストランをコンセプトする!

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新しい店。新しい料理。 新しいコンセプトに新しい業態をやさしく、ときに厳しく考える。
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2022年5月の記事一覧

セルフサービス食堂として生まれ変わったやよい軒

四ツ谷に向かって散歩の途中、四谷二丁目にある「やよい軒」がしばらく改装。 決して古びた店でなく結構流行っていたからどうしたことかとちょっとびっくり。 先日、改装が完了し「なるほど、そういうことか」といろいろ納得。 散歩の途中の朝食時間にやってきてみる。 出入り口の横にあったショーケースが取り除かれた。ショーケースをきれいに保つことは案外むつかしく、メニュー変更ごとにアップデートしなくちゃいけない。画像付きの券売機があれば必要なしと判断するのが最近、普通になった。 白木風の造

頂上麺が戻ってこなかった…。

東京駅のキッチンストリートが一旦終業。先日「グランスタ八重北」って名前でリオープンした。 東京駅の商業施設は「グラン」と頭に否が応でもつけたいのでしょう…、東京駅の商業施設化の先鞭を切ったキッチンストリートの名前はついに残らなかった。 しかもキッチンストリートの顔でもあった「頂上麺」も再出店を果たさずそこには代わりにビストロが出店してる。 朝から気軽な値段の弁当を並べてやる気満々で、キッチンストリートができたときには全店最低価格が1300円。旅する人のちょっと贅沢を狙った

ジェンダーフリー定食屋…、って言ってもいいかも。

四ツ谷駅前の商業施設に「さち福カフェ」っていう店がある。 まいどおおきに食堂やかっぽう着といった食堂業態を得意にしている会社のお店。 「カフェ」と名前についているから女性向けに作ったのかなぁ。 男性向けの食堂をやってる会社が女性にふったコンセプトを作るとたいていしたたか火傷する。 大戸屋も一時期、カフェメニューを押し出したけど思うようにカフェ需要をとれず、結局、男性客を手放す結果になっちゃった。 さてここはどうなんだろう…。 サンプルケースをみると、野菜をたくさんとれる定

うどんのさまざま、やわいうどん

新宿御苑近くの新宿一丁目が、うどんのメッカになりつつある…、ような気がするほどに最近、うどん屋さんが次々できる。 うどんも扱う蕎麦屋ではなく、うどんしかない専門店。 しかもどこもが個性的というのがたのしい。 蕎麦もうどんも伝統的料理ではある。 けれど同時に作り手の創意工夫でいろんな特徴を出せる自由な料理でもある。 ただその自由度が蕎麦に比べてうどんの方がよりあるんじゃないかと思うのです。 例えば麺の太さや硬さ、形状、喉越し、なめらかさ。地域によっての違いも多彩で、汁や出汁も工

おいしい以上にたのしい焼肉

うちの近所にオモシロイ焼肉屋がある。 「ヒロミヤ」という店で行ってみたくてしょうがなく、けれど予約が取りづらい。かつては2年待ちが当たり前と言われた店。 今では支店ができ、コロナの影響もあって予約しやすくなったとはいえ2ヶ月前に今日の予約がやっととれた。 しかも時間は午後3時から。 友人たちと連れあって雨の中をやってきました。場所は曙橋というぼんやりした町。表通りに面した民家を使った店で、時間通りに来たらすでに他のお客様でにぎわっている。平日の午後の3時のこのにぎやかさって