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大人の遠足「春の文化祭」

今日は一日「大人の遠足」。 広島の友人、タナカくんとボクの3人で毎年1度は必ず開催してた。 タナカくんが旅のしおりを作ってくれて、毎回テーマを決めたりしてね。ひさしぶりにふたりで開催。 今年のテーマは「春の文化祭」。 ちょうど東京フォーラムで音楽のお祭り「ラフォルジュルネ」が開催されてて朝の公演を遠足のはじまりにした。 フォーラム地下の「カフェレクセル」で待ち合わせ。ちょっと酸っぱいアイスコーヒーで朝の頭をスッキリさせる。まもなくドアがオープンです。 ラフォルジュルネの

サクサクの穴子の天ぷらがおいしい天丼

タナカくんが天丼好きになったきっかけの店が「土手の伊勢屋」。 黒いタレに穴子一本を揚げた天ぷら。古色蒼然とした店に溢れるごま油の香り。 天丼ってこんなにおいしいものなんだね…、ってそれからおいしい天丼の店を探して一緒に食べ歩いた。 調べていたら土手の伊勢屋のご主人の兄弟がやってる店が千束、蔵前にあったんです。 蔵前には「カキモリ」っていうオリジナルのノートを作れる工房があってオキニイリだった。それでついでに行ってみようと来てみた。 「蔵前いせや」。 ここもいいねぇ…、ってた

甘い思い出、ラヴィドゥース

ひさしぶりに「ラヴィドゥース」。 うちの近所のケーキ屋さん。丁寧に作られたフランス菓子がズラッと並ぶショーケースがいつもキレイで、タナカくんともよく来てた。 お店の奥にカフェスペースがある。 テーブルひとつ、カウンターだけのイートインって感じのスペースで、カウンターに座ると植栽の向こうに通りがみえるのが気持ちよくって、そこでも食べてた。 つまりテイクアウトで買った上、ここでも食べて帰ってたのね。 これはテイスティングだから数のうちに入らないよ…、って言いながら(笑)。たしか

ピーカンパイに甘露なコーヒー

ケーキを買いに北に向かってちょっと歩いた。 住所は新井。 中野ブロードウェイの北口を出て7分近く歩いたかなぁ…、マンションビルの一階の店。 「カイルズ・グッド・ファインズ」に来た。 アメリカ菓子のお店です。 お店に入った瞬間、そこはアメリカでした。 アメリカのモールに必ず一軒はあるベーカリーショップのまさに造りで、ショーケースの中にはキャロットケーキやブラウニー、チーズケーキにパイとアメリカ的なるケーキが並ぶ。 ピーカンパイを一個買う。 箱に詰めてもらって、お供のコーヒーを

命日のごちそう、尾張屋の天丼

お昼時が近づいたから「尾張屋本店」。 開店時間のちょっと前にと11時20分に着いたらもう2組待ってらっしゃった。あららと後ろについた途端に次々人が並びはじめて開店直前にはもう30人以上になっていました。おどろいた。 席につくなり「天丼ください」ってお願いをする。 天ぷらそばが有名なそば屋さんだけど、タナカくんはいつも天丼。 タナカくんはどちらかというと猫舌でした。 しかもゆっくり食べる人。 熱いそばは食べ終えるのに時間がかかる。ぼやぼやしてるとそばの食感が台無しになり、しか

あんかけそばに海老天のせて

尾張屋の前を通りかかったら、先日気持ちのいいサービスをしてくれたスタッフさんが暖簾を出しているところを見かけた。 吸い込まれるようにお店に入る。 数日前からあんかけそばを無性に食べたく思っていたから渡りに船って感じであります。 あんかけそばに追加でエビの天ぷら一本を…、って言うと「天ぷらはあんかけそばにのせてお持ちすればいいですか?」って聞いてくれるのネ。 それでよろしくお願いしますってお願いをしてお茶をのむ。 お店の中はボク一人。にもかかわらずずっと体を動かしランチの準備

貴族な朝のロールパンにアイスクリーム

税理士さんと打ち合わせがあって「珈琲貴族エジンバラ」。 ボクの会社の経理を手伝ってくれていたタナカくんもいつも同席していて、だから今でもなつかしい。 ビルの2階で目的喫煙店だからホール半分は喫煙席。 壁もないから匂いがどうしても漂ってきて、しばらくいるとタバコの匂いが洋服につく。 タバコの匂いって仕事した…、って感じがするよね。ボクが会社勤めしていたときはみんなタバコを吸っていたから、煙の匂いは仕事の匂い…、って服を嗅いで喜んでいたのを思い出す。 エレベーターが何度かに一

ザ・町中華的なオムライス

中野ブロードウェイをぶらぶらし、ブロードウェイの北側にある商店街、薬師あいロードをのんびり歩く。 気軽でおいしいお店がたくさんあって一番思い出のある場所かもしれない。 商店街の外れに「萬来軒」ってお店がある。 小さいけれど勢いのあるお店で定食類がたくさんある。 「一日一食中華食」って黄色い旗が元気にはためき、お店の中からおいしい匂いがやってくる。 オムライスを一緒に食べた。 一時期、中華料理屋さんのオムライスにハマったことがあって、それでここで食べたんです。 中華料理のオム

南昌飯店のオキニイリ、焼き雲呑を食べる夜

南昌飯店で夕食をとる。 お昼の営業をやめてしまって夜だけ営業。気軽な定食があってそれがとても便利だったのだけど、それもなくなりアラカルトだけ。 タナカくんと一緒ならばそれでも十分たのしめるけど、ひとりじゃいささか敷居が高い。 しかもいつも気遣ってくれていたお店の人の姿を最近見かけない。 ちょっとさみしく足が遠のいていたけれど、思い出の料理をどうしても食べたくなってやってきてみた。今日もあの人、いませんでした。 食べたいものは2つあって、ひとつは海鮮かた焼きそば。 極細麺に

若々しい尾張屋でなつかしいかつ丼

ひさしぶりの尾張屋。 ボクらを気遣ってくれていたスタッフさんがいなくなって、ちょっと足が遠のいていた。 けれど今日はかつ丼を食べたくってしょうがなく、お店に入って座りつつ「かつ丼、卵硬めでお願いします」って注文しました。 若いスタッフが笑顔で「かつ丼、卵硬めですね」と復唱。 笑顔がきれいで元気なスタッフ。しかも仕事がテキパキしていて、いいなと思った。 「このお店にはよくいらっしゃるんですか?」って聞く。 はいと答えると「そのようにお見受けしたので」とサラッと答えてお茶を運

サクラとハチノス

今年の桜は2020年の桜に似てる。 あの年は3月初旬まであたたかく早い開花になるって言われてた。なのにそれから天候不順で、通常のお花見時期にはまだ蕾だけだった。 お花見した日は寒かったなぁ…、ブルブル震えて花見の〆にいつも行ってたそば屋を訪ねたらコロナ休業していて代わりに「長春館」でお肉を焼いた。 それがタナカくんと食べた最後の焼肉だった。 今日は3月にして今年最初の夏日の陽気。新宿御苑はすごい人出で、園の外まで人が溢れるにぎやかさ。 昼は長春館で焼肉にした。 ハラミとカ

コーヒーフロートの思い出

家で仕事をしていると気分を変えたくなることがあり、そんなときに重宝するのがバーガーキング。 家から一番近いチェーン店。 かつて喫煙席だったガラスの壁で仕切られた10隻ほどのホールがあって、そこのカウンターが考え事をするのに丁度よい。 みっちりとした空気感。 目の前に壁。 書類を広げることができるほどよき奥行きをもったカウンターに電源ポート。気持ちを追い込むのにいい空間。 1980年代から90年代のアメリカンポップスがBGMでなつかしい上、曲が変わるごとに気持ちが変わる。 今、

大好きだったチョコレートパフェ

お昼の〆にチョコレートパフェを食べようとピエールマルコリーニにやってくる。 タナカくんが世界で一番好きなチョコレートパフェ。 チョコレートショップの2階、3階がカフェ。足を悪くして階段ぎらいだった彼も、ここの階段は嫌がらずえっちらおっちら上がっていました。 たまに後ろからお尻を押してあげたりしてね…。 一段一段踏みしめるように、チョコレート色の階段を上がる姿が今でも見えるような気がする。 メニューもみないで「チョコレートパフェをください」とひと言告げてのんびり待ちます。

茶碗蒸しと太麺皿うどん

ひさしぶりに「吉宗」にくる。月命日の昼ごはん。 長崎に本家があって、銀座のお店は暖簾分けというか独自の店。 長崎の吉宗は卓袱料理のお店だから、皿うどんやちゃんぽんはないんだよね…、って長崎出身のタナカくんが言っていた。 銀座の吉宗で好きだったのは皿うどん。 それから長崎のお店の名物でもある「夫婦蒸し」。 茶碗蒸しと蒸し寿司が同じ茶碗に入ってやってくる料理で、ふたりで行くとそれぞれ夫婦蒸しをたのみ皿うどんをひとつ追加して分けていた。 いつも行ってた銀座8丁目のお店が閉店し、ま