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ビリヤニって、世界三大炊き込みご飯のひとつなんですと…!

ビリヤニという料理がある。
インドのお米を使った料理のひとつ。世界三大炊き込みご飯のひとつなんだそうなんだけど、残りの2つがパエリアと松茸ご飯。日本の誰が決めたんだろうって笑ってしまう。カオマンガイや海南鶏飯。ジャンバラヤもそうだろうし、水気は多いけどリゾットだって炊き込みご飯のようなもの。そもそも松茸ご飯より絶対瀬戸内の鯛飯の方が旨いにちがいないしなと思ったりもする。

ただおのビリヤニ。作るのに手間がかかるから東京に数あるカレー専門店でも扱っている店が極度に少ない。
中には毎週一日だけという頻度で作る店があり、その日は開店前から行列ができるんだという…、つまりインド料理好きさんたちのオキニイリ料理。
そんな料理が家の近所のディップマハルという店にある。

しかも毎日用意されてる定番料理。
インド料理やタイ料理のお店を展開している小さなチェーンの四谷三丁目のお店が本店。入り口小さく暗い階段をトントン上がる目立たぬお店。
けれどこれが思った以上に流行っているのにびっくりします。ほぼ満席でしかもファミリー客に女性客、ひとりでやってくる体の大きな男性客と客層多彩。女性客はスパイス料理は健康的だから。男性客は焼き立てのナンが食べ放題というのが決め手のようです。

さてそのビリヤニ。インドのお米、パスマティライスを使って作る。
香りの強い長粒米で、関税の関係で日本じゃこれが高いんだという。一緒に炊き込む具材によって何種類かありディップマハルのそれはチキン。だからチキンビリヤニということになる。
カレーで煮込んだ鶏肉と、半分茹でたパスマティライスをスープと一緒に煮込んで仕上げる。お米の他にもにんじんやココナツを入れてパラパラ仕上げる。
豆のカレーとヨーグルトがサイドについてひと揃え。

これがうまくて笑っちゃう。
パラッパラの乾いた食感、鶏の旨味がしっかり染み込みパスマティライス独特の香りもおいしい。
ご飯の中に骨付き鶏がゴロンと転がり隠れてて、フォークで押すと肉がはらりと骨から剥がれ崩れてご飯と混ざり合う。

ケバブ、タンドリーチキンを追加でたのむ。脂が抜け落ちふっくら、しっとり仕上がったタンドリーチキンはやさしい味わいで、スパイシーなケバブもおいしい。
なによりパラパラ、口の中で散らかるようなパスマティライスのおいしいこと。スープをたっぷり吸い込んでたべはじめると止まらぬおいしさ。粘らずずっとパラパラ口の中を転がるような食感がなんともたのしい。
カレーとヨーグルトと一緒に食べると、味わい、風味にコクが一層深くなる。
ふっくら、しっとりが命のような日本のお米料理とまるで違ったお米料理の世界。食の世界は多様で広い。パエリア食べたくなっちゃった!


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