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大相撲九月場所⑩ 高安ー北勝富士

今場所好調の2人。共に実力者だが、賜杯はまだ手にしていない。
どちらかに必ず黒星が付くのがもどかしくもあるが、せっかくの好取組、楽しみたい。 

 立ち合い。北勝富士の右のはず押し、左のおっつけで一気に高安を土俵際まで。今場所の好調ぶりの表れだろう、全く迷いを感じない。

 対する高安。こちらも状態がいいのだろう。崩れない。
 解説の「おっつけごと差し返す」言い得て妙である。さすが安治川親方。納得。
 確かに高安は右で踏み込みながら、(HUNTER×HUNTER的に表現すると)右の腕にオーラを集める「凝」で、力強く差し込んだという印象。

 まさかあそこから差されるとは想定していなかったのだろか、体勢を崩してしまった北勝富士。願わくばその先を見たかった一番。
 だが、負けてなお強し、そんな印象を残した。どうか引きずることなく明日へ繋げてほしい。

 ほんの数秒の攻防。されど見応えある攻防であった。さすが本場所を引っ張る両力士。好取組に番付は問わない。

 今場所に限ったことではないが、賜杯を持たせたい力士が多すぎる。

 頑張れ高安。頑張れ北勝富士。頑張れ。

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