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147. 四畳半神話大系 【アニメ】

京都にやって参りました。時間潰しに駅前のヴェローチェに居座らせて頂いております。(この間京都に来た時にもお世話になったのですが、ここのヴェローチェとても快適です。おすすめ。)

「京都に行くなら観た方が良いよー」と何人かから言われたこのアニメ、放映当時観ていたのですが、何回も言われるうちに気になってきて一気見しました。関連映画の「四畳半タイムマシンブルース」が現在公開中のため、あちこちでこの話を見聞きするのにも影響されたかもしれません。
原作も映画も見ていないので、あくまでアニメのみの感想でお届けします。
※ネタバレあります。


以前観たとはいえ10年前の作品(!)ということで、実際にはほとんど覚えていませんでした。ほんと、卑屈な主人公とクール女子の青春ラブストーリーくらいの認識……(笑)
まあそれは間違っちゃいないんですが、本筋としてはむしろ友情物語だし、1話ごとに時間が巻き戻されて”私”が大学生活をやり直すパラレルワールドものだったということもすっかり忘れていました。
観終わってみれば、「隣の芝生は青いのであって、何のかんのあって苛々しても、何のかんのあることそのものが幸いなのである」という結論に達するための悲喜こもごもでした。

当時から中身よりアニメーションの面白さを楽しんでいた記憶がありましたが、実際アニメーションと実際の映像を組み合わせたり、急なデフォルメ・トリッキーな配色などわりと実験的な要素が見受けられます。伏線の小物や別アングルから見た同じ時間の情景など、細かいところまでこだわって作られているのが感じられますし。

ただ、あの頃より色々アニメを観てきているので、新鮮、というよりはこういうのあのアニメでもやってたよな〜みたいな感想をまず抱いてしまうのが残念。
パッと思い出したのは以前ご紹介したスペース☆ダンディでした。

エンディングを歌っているのが同じやくしまるえつこなのも大きいかもしれない。(というかスペース☆ダンディの記事でも四畳半の話をしていた(笑))

あと、「さよなら絶望先生」も似ている気がしたけど、こちらは主人公の見た目のせいかもしれない。あと根暗でうるさいところ? あんまり覚えていないけど……。もちぐまと「妄想代理人」に出てくるキャラクター”マロミ”もダブりますね。

あの頃より楽しめた点で言えば、当時よりは京都の地理に些か詳しくなったので、作中に京都の地名などがバンバン出てきても大体理解できたところ。京都に行く時、というか京都に親しみが湧いてきた時に観ると楽しいアニメな気がします。


しかし、セリフが多くて長くて速いから、ぽけーっと見ているとどんどん聞き逃します。最後の方はまあ大したことは言っていないし、二回目だし、と聞き流しながらテンポ感を味わっていました。
個人的には二回も観るほどの作品ではなかったかもしれない。でも同じく森見登美彦原作の「有頂天家族」も好き。映画も気が向いたら観ようかなあ。

ではまた。

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