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新年早々、執念を使い果たす

2024年初自家現像。初っ端から四苦八苦なスタートになった。

今回は、いつ購入したのか忘れた古いフィルムを使ったのだが、案の定、カーリングが酷かった。撮影後にカメラで巻き戻しをしている時から「カサコソ」乾いた音がしていたので、「嗚呼、これは”くるんくるん”だわな」と感じていたのだ。

そういう時は、オートロードリールではなく、ステンレス製リールのほうがベターな選択だったと思う。
オートロードリールの場合、パトローネの中からある程度の長さのフィルムを引っ張り出して巻き上げをするので、その際フィルムがくるんくるんだと上手く巻き付かないのだ。しかも、オートロードの場合、巻き上げが縦の動きになるので、狭いダークバッグの中では作業がし辛い。その点、ステンレス製リールの場合は、巻き上げの動きが横である事と、パトローネ入り口ぎりぎりまでフィルムを残しながら作業が出来るので、カーリングの強さはあまり関係が無い。

まぁこれらは全て結果論。始めの選択ミスのせいで、どうやってもリールにうまく巻き付ける事が出来ず、これ以上四苦八苦してもフィルムに傷を付けてしまうだけなので、中身をダークバッグの中に残したまま一旦退却。頭を冷やした結果、太い筒状の物にフィルムを巻き付けながら作業をする事を思い付いた。

早速、マスキングテープでフィルムの片端を缶ビール(常温)に貼り付け、そのまま缶に巻き付ける。缶に中身が入っているので、ちょうど良く重石おもしの役割も果たす。あとは、缶をゆっくり転がしながらいつも通り巻き上げ作業したところ、ようやく上手く行った。

もう新年早々、1年分の執念を使い果たした感じである。

今回の教訓。「状態の良くないフィルムの場合は、ステンレス製リールを使おう」


さて、そこまで執念を燃やして現像したかったフィルムというのは、年末に大阪新世界で感じた、「昭和っぽいさかり場を、モノクロで撮りたい」という事を、2日後に東京で実行した時のものだ。

場所は、浅草・上野御徒町・新宿。 新宿以外は、元旦から大混雑だった。


DJポリス出動

以前も遭遇した豚。多分、見世物的に散歩させているやつ。
…見世物といえば、昔、こういう猫もよく見かけた。

友人曰く、うさぎバージョンもあるそうな。


イチゴに1,200円は出しません(私は)
大判焼が気になる犬
激混みアメ横
ピント外しちゃった

マグロと言えば、毎年私が楽しみにしている、テレ東『洋上の激闘!巨大マグロ戦争』は、1月7日放送予定です。


新宿。一人が似合う男。

最後の1コマを撮り終えて飲んでいる最中、僅かな揺れを感じた。まさか、正月早々、あんな大惨事になっているとは思わず…。

FUJI NEOPAN100 ACROSⅡ / MINOLTA X-700 MC W.ROKKOR 28㎜

現像:ILFORD ILFOTEC DD-X
停止:ILFORD ILFOSTOP
定着:ILFORD SILVERCHROME BW RAPID FIXER
ISO100~400撮影、液温21.5℃、11分00秒現像


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