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Konica HEXARは最強のスナップシューター

明けましておめでとうございます。とは言い難い年明けになってしまいましたが、それでも明日も引き続き生きなければならないので、自分なりに平常運転で行きます。

年末は、いつもは素通りしてしまう大阪へ。
目的地に到着する前に、あのベタな場所で途中下車。ファインダーを覗いた瞬間から、「うわっ、しまった!これはモノクロフィルムを詰めて来るべきだった…!」と後悔し通しであった。

昔風に言うと「さかり場」って言うんですかね。こういう場所は、モノクロで撮りたいのさ。失敗しましたなぁ。本来の目的地ではない場所に急遽降り立ったから、仕方が無いんだが。

しかし撮っているうちに、どんどんテンションが上がってゆくのが自分でも分かる。やはり、スナップは楽しい。

そういえば、偶然にも出発の数日前に、横浜寿町に関する本を読んだのだが、その三大ドヤ街のひとつ、釜ヶ崎(あいりん地区)もここの近くだったはず。


ホラね。商店街を少し外れると、簡易旅館が出現する。だいぶ再開発されたそうだが、まだまだ名残りがありますな。



濱マイクでお馴染、横浜黄金町の日劇が取り壊されてから久しいが、新世界の日劇はまだ健在だった。




もはや、何か映画のセットのような作り物感さえ漂う。





あー楽しい。

ところで、人間の目をカメラレンズに置き換えると、50㎜レンズ相当だと言われているが、スナップを撮る人間の視野から考えると、個人的には35㎜相当が相応しいと思っている。だって、ファインダーを覗いていないほうの目でも常に被写体を探して、画角に収めるか否か計算しながら撮影しているから。スナップって、両目を使っているのよ。

そう考えてからネガを見返すと、あの時の自分の視野がそのまま1コマに焼き付いており、Konica HEXAR、良い仕事をしてくれているな。欲を言うなら、もうちょっと下品な写りをしてくれても良かったのにな、と思う。


Kodak ColorPlus200 / Konica HEXAR HEXARLENS 35mm F2.0


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