読書感想 結果を出し続けるために 羽生善治

現在伸び悩みを感じている僕のテニス(いつも悩んでますが)に何らかの刺激を与えてくれるのではないかと、羽生名人の「結果を出し続けるために」を読んでみました。
若いころに棋界のトップに立ち、それからずっと第一線で活躍し続けている名人が、現時点でどんなことを感じ考えているか。

流石に名人。どれも納得できるお話ばかり。ではあるのだが、目新しい話、というか、刺激を受ける話は、ほとんど全く出てきません。どれもこういっては何ですが「俺も何度も考え通り過ぎたよなー、これ」と思ってしまうものばかり。

僕は昔将棋に深くはまっていた時期もあり、その時にはいろいろと棋士の書いた本も読みました。一線級のプロ棋士は当たり前ですが頭脳明晰。ひねくれものも多い。言葉を操る感覚も鋭く、たいていどの本も、辛辣なユーモアあふれる言語選択で、読んでいてクスクスと笑わされるものばかりでした。

しかしながら、羽生名人ときたら誰もが認める真面目人間。素晴らしい方なのですが、皮肉なユーモアなどとは無縁です。どうも引っかかるところがない。

それでも内容は全体に納得できるし読みやすく、「どこかで刺激を受ける内容が出てくるのでは」とほとんど8割方読んだところでギブアップ。

悪い本ではないですが、「読んだ後にほとんど何も残らない」本ではありました。

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