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多事争論 格差社会で子供に必要な経験

子どもの貧困が問題にされてから久しく、コロナ禍により子どもの貧困問題はさらに顕在となりました。この投稿では子どもの貧困や現状の支援について触れ、個人的に思うことを展開します。

1. 子どもの居場所 現状とは?

中日新聞令和5年9月15日の紙面です。子どもの居場所づくりについて触れられています。子どもの貧困対策として子ども食堂が始まり、家庭事情から栄養に窮する子どもたちを救うために無料、低料金で食事が提供されています。コロナ禍においては活動が一時的に停止し、食材を提供するフードパントリー活動が行われました。

2. 貧困対策として行われている支援

食事提供だけでは貧困の連絡を断ち切ることが難しく、学習能力をつけるべく子どもの居場所に無料学習支援が整備されつつあります。上級学校進学時に困らない程度の学力をつけることが出来るように大学生や退職教員等によって一定の学習指導が行われているようです。

行政が関与する子どもの居場所は放課後児童クラブが主になるかと思われます。場所によりトワイライトスクール、児童館などで放課後に児童を保護する施設が各自治体により行われているところです。
その他、子ども食堂や無料学習支援を行うNPO団体に対し、行政が補助金を出す事例が多くみられるようになりました。

3. 格差の顕在化

個人的な認識として、子どもの置かれた状況は二極分化が進んでいる気がします。

高校生クイズを例に出しますが、決勝大会に進むのは首都圏や名門私立を中心とした中高一貫校です。保護者の経済力を基に小さなころから様々な経験を積むことができ不自由なく能力を伸ばしていける子どもたちがいる一方、

方や生活に余裕がなく、様々な興味に対して機会を与えられない子どもたちがいたりします。興味を失ってしまうことも少なくないでしょう。

Youtubeなどの動画は国内どこでも視聴でき知的好奇心はどこにいても満たすことが出来るという考え方があります。SNSや通信設備の充実により、情報が入手しやすくなったという点はあるでしょう。しかし様々な知的経験は大都市しかも一定の層に集中しているのも現状です。
少子化が進む中ですべての子供たちが余すことなくマンパワーを活用できないことは機会損失というか未来の国力衰退を意味します。

4.格差解消に向けて

ただでさえ減少している子ども世代。一部の恵まれた層だけで問題を解決できるわけもなく、人財の一極集中が進む世の中を是正が必要と考えます。

それには全体を最低限必要とされるレベルまで底上げしていく取り組みが必要でしょう。学力もありますが、保護者の経済力で格差が表れやすいのは経験格差。これを解消していく必要があります。児童期に様々な経験を積むことで、知的好奇心がわいたり、チャレンジする意欲を養ったりすることに繋がります。特に機会に恵まれない子どもに向けて強く発信していく必要があります。

これは行政だけで取り組むのではなく、各種団体も鋭意努力していく必要があります。夏休みを始め、地域の小学生に様々な経験をさせようと活動している団体は様々あります。一例としては各地の青年会議所やNPO団体、子ども会や学童保育。様々な体験を提供してくれています。

2012年 青年会議所夏休みこども企画 自転車旅

青年会議所に所属していた時は夏休み期間中の主催行事として1泊2日の自転車旅や富士山登山を企画し、多くの子どもたちに参加して頂きました。

学童保育では夏休みキャンプで子どもたちだけでは危険な河川で多くの大人たちが見守る中、川遊びや魚のつかみどりをしました。

2023年 クリーンアップ・ザ・ワールド

地域団体では身近な河川での自然観察会を行ったりしています。

他にも子どもたちのマネーリテラシーを向上させ、生きるために必要なお金の知識を普及させようと取り組むまじめな動きも見受けられます。

多感な時期に様々なことに取り組むことは子どもたちに後々知的財産となります。各種公益慈善団体が”継続して”取り組んでいることをしっかり活用し、積極的に参加するよう仕向けることが大事と考えます。直接子どもたちに働きかけることが出来ればそれに越したことはありませんが、少なくとも各種団体と学校の密接な連携は欠かせないでしょう。各種団体の取り組みが”より”成果を上げることが出来れば、これまで縁のなかった子どもたちにとって、地域にとって貴重な経験財産になることでしょう。

5.個人としてやってみたいこと

現在は地域コミュニティと社会人が集うSNSコミュニティ活動のみであり、青少年育成に携わる機会はほぼ皆無になりました。PTAでもしないとこども世代と関わることがありませんし、PTAでも児童生徒に直接関わることは多くありません。

最近、個人として行ったことはチーズ好きを活かして子ども食堂にレアチーズを作成し、提供したことがあります。

この時は子どもたちに勉強になるものをということでパソコン内にある写真等で即席資料を作成し、来場者の子どもに配布・閲覧しました。依頼があれば様々な場所で同じことやってみたいですね。

その他、実現の可能性を全く無視して個人的にやりたいことは基金の設立です。以前、母校で同好会が立ち上がったときに活動の中心となる機器の購入資金を提供したことがありました。その同好会は部活となり、全国レベルでの活躍をしています。似たようなことができたらと思っています。

災害等を契機として個人基金を作る流れは多くなりつつありますが、基金を設立して助成を募ることは信用度と財政力が高くないと出来ません。

学童保育で資金調達係をしていた時に企業が主催する財団に助成申請したことはありますが、得体のしれない団体に助成を申し込むのは自分でも怖くてできません。かといってクラウドファンディングだとone of themになってしまいますので、これはという身近で縁があればというレベルで始めていけたらと考えています。



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