（その１７の続きです。）
自宅周辺には同じようにネコの居場所になっているところがある。ネコの行動範囲はメスが半径５０ｍ、オスは半径１００ｍと聞いたことがある。オスネコなら足立家まで直線距離で到達できてしまうことになる。

よくわからないけど右耳がカットされている？オス？カットされている以上は去勢されているようだ。（たまに耳カットだけされて、避妊去勢されていないという事例もあるけど。）今日の主人公はそんなノラネコさんだ。いや、体つきはいいからどこかでご飯を頂いているに違いない。

ある日、近所の軒先、室外機の近くで見つけたネコ。周りをキョロキョロしながら、しかし極度に警戒している様子でもない。人が近づいても逃げるわけでもない。人慣れはしているのかもしれない。

誰にでも人慣れしてしまうと悪いヤツにひどい目にあわされてしまうことがあるが、警戒心だけではノラネコは生きていくことが出来ない。おそらく一通りのノラネコ修業は終えているのだろう。

周囲に迷惑をかけている様子もなさそうだ。足立家敷地にも入ってこない。じっと見つめていたが、いつしか遠く行ってしまった。ネコの居場所づくりとはネコにも生きる権利を認めるもの。黙って見届けよう。