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自分と向き合うことすら怖い日に

「ネガティブな感情は、その糸を手繰っていくと、とても大切なメッセージに行き着くんだよ」

と、教えてもらってから、どんな感情も、ありがたく感じて、向き合って、味わおうとしてきた。



執着も、嫉妬も、依存も、寂しさも、悲しみも、苦しみも、痛みも。

「この感情の先に、大切なメッセージに出会えるんだね。」と、
真っ直ぐに見つめようとしてきた。



でも今日は、それができなくなっていた。

向き合うことすら怖い。
それほど怖いものと、対峙していた。



「いちばん怖いもの」。

それは、「大好きなもの」だった。



大好きだから
大切だからこそ

ちょっとしたことで裏返ると

大きな悲しみ
大きな痛み
大きな傷が押し寄せる。

大きな傷を何度か負うと、

「怖い」になる。



大好きだから
大切だからこそ
傷つくのが怖い。

怖い。
怖い。
怖い。

私の中の「怖い」はふくらんで、
「逃げたい」になった。

大好きなものから逃げたい。
離れたい。
もう関わらないことにしよう。
そうすれば傷つくことはない。

それってなんか変だとは思う。
でも、自分の気持ちに向き合うことからも逃げたい。
全部から逃げたい。

自分を守るには、逃げるしかない。



こうやって、

人は感情に蓋をしたり
欲しいものから距離を置いたり
分厚い殻を作って閉じこもったり
していくのだな、と、

恐怖に震えながら考えていた。




そんな弱音をこぼしてみたら、

「向き合いたくなければ
今は向き合わなくていい。

1人で向き合うのが怖ければ、
一緒に向き合うよ。」

と言ってくれた人がいた。



意味がわからないくらい優しいなと思った。
そして、一番欲しかった言葉だと思った。



怖いんだもん。
今は逃げていい。

向き合いたくなければ向き合わなくていい。

でも、もし、向き合いたくなったとき、
1人じゃ怖かったら、

一緒に向き合うよ。

なんて素敵な言葉だろう。

こんなことが言える人になろうと思った。

そして、そんな唄を、うたおうと思った。

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