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日記のようなエッセイのような 11/13

11.13(Sat)

遅い午後、夫と娘を連れて清澄白河へ行く。久しぶりの女友達たちに会うためだ。サンフランシスコ時代に一緒だった友達たち、私を含めここ二年のうちに子供を産んだメンツだ。子連れ午後のティータイムにしけこむのだ。

10代の頃から知っている友達が子供を連れて集まっているのを見るのは感慨深い。中身はほとんど変わっていないのに、お母さんをやっているのが何だかくすぐったい。

唐突にうちの旦那が、その中の良く知る一人に「ちなみに夫への不満トップ3は?」と聞く。(基本的にうちの旦那は自然に女性に混じり、あまり男枠で行動しない。)

『えー。そうだなぁ。今夫も私もリモートなんだけど、夫に「何時に終わる?」って聞いても、その就業時間を絶対守らないことかな〜。ぜーーーっったい破るんだよね。こっちは(子供の世話で)つい当てにしちゃうからさ。もういつも「この嘘つきクソヤローが!!!死ねーーー!!!!裏切り者ー!!!」って罵声を浴びせてるよ。』

脳内で思ってるんじゃなく、このクソヤローが!!って実際に言っている彼女が大好きだ。そこまで汚い言葉を吐いても、聞いてて全然嫌な気持ちにならないハートフルな彼女。ちなみに彼女の夫くんは、10年前から私たちの間で“ほとけ“と呼ばれているくらい怒らない人で、結局はいいコンビなのだ。ちなみに不満トップ3を聞いたはずだが、トップ1だけ言われて終わった。

外が真っ暗になった頃、娘を夫に託して、夜は一人で浅草へ行った。昔お世話になった人が開いていたイベントに参加するためだ。

そこで帰国して初めてお酒を飲んだ。濃いハイボール。年上の編集のお姉さんと飲む。前日にメールしたら、即答で来てくれた。久しぶりで話が止まらない。結局お姉さんがワインをお代わりしても、私はハイボールを飲み終えることすらできなかった。本業はカメラマンの料理人が作るデザートのシュークリームがとても美味しくて、酔い覚ましのコーヒーととても合っていた。

20時半には浅草を出て家に帰るという健全ぶりにも関わらず、久しぶりの酔っ払う感覚に、一人で歩く夜道に、すごい大冒険をしている気分になった。ハイボールの魔法だ。つい数年前のはずなのに、前世の頃のような青春の空気を思い出した。日付が変わった大井町線のガラガラの電車の中、知らないサラリーマンの横に持っていた人参を置いて写真を撮ったことを急に思い出した。アホだと思う。そして改めて考えると、あの時のサラリーマンは結構怖かったんじゃないかと思う。本当申し訳ない。でも何だか良い思い出だ。

今日はいい一日だった。
またたまに飲みに行こう。

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