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フランス語学習日記② 〜初中級編

2019年9月〜2020年8月 レベルA2~B1

前回の入門編の続き。

①にもでてくる語学学校、アテネフランセは結局渡仏ぎりぎりまで継続して通っていた。最初の3ヶ月だけ週3回というハイペースで通ったものの、この9月からは週1回だけ。クラスのレベルはA2である。

インド英語漬けの夏の日々のせいもあってか、片手間に3ヶ月勉強したところで別にフランス語を話せるようにもならないし、文法的にも確か過去完了レベルでヒイヒイ言っていたような気がする。それでも授業は楽しく、クラスのメンバーも少数で個性的で聡明な方達ばかりだったので、毎回行くのが楽しみだった。

使っていた教科書は前回の続きシリーズでこれ。A2レベルである。授業内容も変わることなく、近況報告に始まり、宿題の答え合わせ、スクリプトを聞く、読む、知らない単語の確認、文法の解説、練習問題を解いてみる、習った文法でフレーズを即興で作ってみる...みたいな感じ。この頃になると、先生とも信頼関係が生まれてくるし、かなりアットホームな雰囲気で本当に楽しかった。

*アットホームさなんていらない、本気でフランス語だけを学びたい!という人は、アテネフランセのサンテティックという鬼スパルタコースがあるのでそちらを勧める。(お金と時間によっぽど余裕があれば....) 知人はこちらのコースの三日間体験に参加し3キロ痩せた。

週一回3時間となるとそれ以外の自習の時間が語学習得には欠かせない。ちなみに私は語学というのはある程度は短期集中でがーっとやったほうがいいと思ってる人間だし一人で勉強するのが好きなタイプである。

使っていた参考書がこれら

「解説がくわしいフランス文法問題集」は私の一押し。その名の通り、本当に解説が詳しいので、問題を解きながら、教科書的な使い方もできる。渡仏後も重宝し、7〜8周くらいやりこんだ。初級から応用まで、これ一つで足りるんじゃないかという本。厚さもちょうどいい。

「仏検 3級、4級必須単語集」は単語帳としてはスタンダードで、私は付属のCDを使ってよくdictée (書き取り)をやっていた。単語を使ったフレーズを一度目は普通に、二度目はゆっくり読んでくれるので、dictéeにはもってこいだった。ことフランス語において、dictéeはめちゃめちゃ重要である。こちらの小学生もよくやっているのを見る。dictéeを上手くやるには、ただその単語の綴りを知っているだけでなく、どう活用するのか、主語は誰が、時制は、性は、リエゾンなどしてないか、、など持ってる知識をフル活用する必要がある。フランス語の力が総合的に求められる。

アテネフランセでは、冬(2月?)に毎年コンクールドディクテというイベントをやっている。在校生でなくても参加できる。その名の通り、ディクテを試験っぽくみんなでやろうというフランス語の力試しである。私はたしか身の程知らずに中級と上級(!)を受けてみた。(クラスのレベルはA2なので本来初級に行くべき) それでも自習の成果か、中級ではちょうど平均点くらいとれていたので、その頃レベル的にはB1くらいになってたんじゃないかと推測する。ちなみに上級はビリだった気がする。当たり前。上級のほうは、条件法、接続法はもちろん単純過去とかのレベルまで出てきた記憶がある。今やってもかなり難しいと思う。

長文問題とかも解きたい、と思って仏検の問題集とかもやっていた。

フランス語の先生には「仏検なんぞ役に立たないからDELFの対策でもしろ」と言われたのを覚えている。しかしDELFの参考書は基本全てフランス本国のものになるので、日本語の解説などはないし、問題形式も我々にはあまり馴染みがないものである。難しくて挫折してしまうよりは、仏検という馴染みのある形式で身近な目標をたてるのも良いのではないかと個人的には思う。

そして、これは参考書ではないが、この頃から聴き始めたのがフランスのラジオである。ここには素晴らしい無料のコンテンツがたくさんあり、お金をかけず勉強できるので、ある程度基礎が落ち着いたらぜひどんどん活用すべきである。

おなじみ、Jornal en français facile
気をつけたいのが、facileと言ってもぜんぜん簡単じゃない。がほぼ毎日更新されて、10分で世界のニュースまとめ、スクリプトもあるので時事用語を学ぶのにもってこい。ただ繰り返し言えば、別にfacileじゃないので、上級者であってもずっと使えるコンテンツである。私はこれをなるべく毎日聞き、知らない単語をまとめたメモ帳を作ったりしていた。

RFIには他にも素晴らしいコンテンツがいっぱいあるので、また別の投稿で紹介したい。

この2019年秋〜冬ごろになると、私はかなり渡仏を意識し始める。大学のツテでネイティブの友人を作ってお茶してみたり(結局フランス語だと難しくて英語で話しちゃったりしたが、この積極的な姿勢はエライ) 

あと1月〜2月ぐらいには渡仏先の受け入れ家族を探し始めて、いくつかのファミリーとビデオ電話(面接)をしたりして、苦労しながらも、なんとか頑張っていた。自分の自己紹介だったり、CVだったり、格式ばったメールの書き方など、すべてがいきなり本番である。今思えばさっさと先生なり誰かに相談すれば良かったものの、なんかシャイだった私は誰にも相談せずこうしたブログだけを頼りに情報を集めていた。

こんな風に渡仏への準備を自分なりに進めていくなか、そう、あいつがやってきた。コロナである。緊急事態宣言にともない、語学学校は一時期休校。ちなみに私失業もした。そんなこんなで、フランス行くどころじゃないのでは、、?という不穏な空気がたちこめてきたところで、次回に続く。

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