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雑草雑感

雑草こそは賢けれ、
野にも街にも人の踏む
路を残して青むなり。

雑草こそは正しけれ、
如何なる窪も平かに
固く埋めて青むなり。

雑草こそは情あれ、
獣のひづめ、鳥の脚、
すべてを載せて青むなり。

雑草こそは尊けれ、
雨の降る日も、晴れし日も
微笑みながら青むなり。

「雑草」与謝野晶子

雑草こそ賢く、正しく、情けがあり、尊いのだ。とは、晶子の雑感か、雑草の主張か。くたびれる、とはなぜ「草臥れる」と書くのか。なぜ草なのか。なんて、一日の疲れに浸りながら、ぼんやり眺めています。ああ、くたびれた。今日もいちりんあなたにどうぞ。

ニガクサ 花言葉「厳しい愛」

微笑みながら青むなり。


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