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こんなときに、会社をつくるということ。

2020年4月9日。

父が亡くなってからちょうど一年経つこの日に、株式会社フローミュラを設立した。
「ビジネスパーソンの日々のチューニング習慣をつくる」ために。

緊急事態宣言の翌日、世の中が慌ただしく在宅ワークに切り替わっていく中で、ひっそりと立ち上げた。

決意表明も兼ねて、心情をフレッシュなうちに書き綴っておこうと思う。

会社設立にあたっての葛藤

自分で言うのも何だが、正直こんな激動の時期に会社をつくるなんてどうかしているなと思う。

実際、果たしていま会社なんて作っている場合なのだろうかというのはかなり悩んだ。
数日単位で様々な状況が変わっていく。閉店や廃業を選ぶ方たちもいる。
そんな、今あるものを維持するのも難しくなっているような状況の中で、新しいことを始めようとしていることにものすごく抵抗を感じた。私は自分のことしか考えていないんじゃないかって、恥じるような、悪いことをしようとしているような気持ちもあった。

でも。

一方で確信めいたものというか、自分の信じることは間違っていないんじゃないか、むしろますます必要になっていくんじゃないか、っていう思いはあった。そしてそれは日に日に世の中に不穏な空気が立ち込めていってもなくならないどころか、じりじりと強くなった。

…今しかないんじゃないか。

日にちにこだわり過ぎるのもどうかなと思ったけど、父の死もやっぱり大きかった。
父はずっと「俺はいつか起業するんだ」と言いながら、結局一度も起業なんてすることなく急死した。本当にある日いきなり死んだ。 

それ以降、私の中に自然と、父の命日に会社をつくる、という意識が芽生えた。
それまでは私も「いつか会社にしよう」と思っていたもののそのいつかは永遠に近づいてくる気がしなかったのだが、父の死をもってして「いつか」は自動的に「2020年4月9日」になった。

…こう書くとまるで私が非常に父親想いかのようだけれど、実際には私は父と不仲だったので、亡くなったとは言え「お父さんのために」というよりかは「私はお父さんとは違うんだからね、私はやってやるからね!」と見せつけてやりたい気持ちの方が大きいのが正直なところだ。

そんなわけで、色んな気持ちのせめぎ合いがありながら、押印や書類提出に翻弄されながらも外出を最小限に抑えつつ、「株式会社フローミュラ」を設立した

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株式会社フローミュラで取り組んでいくこと

冒頭にも書いた通り、フローミュラでは「ビジネスパーソンの日々のチューニング習慣をつくる」ことに挑戦していきたいと思っている。

社会に出てからそれなりの年月を経た私が感じるようになったのは、「人間の状態は常に一定ではない、揺れ続けるものだ」ということだった。

みなぎっているときもあるし、ゆるまっているときもある。どちらでもないときもある。

大事なのは揺れないように押さえつけることじゃなく、良い塩梅で揺れていくこと。

フローミュラでは、揺れていて良いんだということを伝えていくと共に、ほど良い揺れをつくっていくための手段も提供していけたらと思っている。

具体的には、まずは情報発信と併せて、ノンカフェインハーブティーブランドを展開していく(現在もHERBALANCE(ハーバランス)というハーブティーブランドを展開しているが、リニューアル予定)。
なんでチューニングでハーブティーなの?ということについては、また別途説明できたらなと思う。

「ライフチューニング」という考え方

わたしが大事にしているコンセプトとして、「LIFE TUNING.(ライフチューニング)」というのがある。

日々の生活(LIFE)における選択の連続が、人生(LIFE)をつくっているということ。
毎日チューニングを続けていくことが、人生のチューニングに繋がっていくということ。

そんなことを探究して、伝えて、実践していきたい。

最後に、「フローミュラ」の由来について。

①From "La":オーケストラがラの音でチューニングして始まることから。大事なことは何なのか、立ち戻れる場所でありたいなと思った。

②Formulaのもじり:Formulaには「方程式」「習慣、いつものやり方」「処方、調合」の意味があることから。

造語で、言いにくいし聞き慣れないんだけど、フローとかフローラって響きも入っていて小気味良いし、個人的には気に入っている。バーミキュラとかバルミューダも決して言いやすくはないけど素敵な会社だし!

…色々書いたけれど、とにかく自分たち自身も事業や組織を日々チューニングしながら、慌てず、でも着実に、できることをやっていけたらと思う。

ちなみに、とにかく生まれたてという感じで、まだフローミュラのWEBもないのですが、まずはフローミュラのnoteアカウントの方で発信を始めていく予定です。

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