村上ラヂオを知っていますか?

わたしは『村上ラヂオ』という村上春樹が書くエッセイ集が好きです。

一冊が50ほどの短編で構成されていて日常の中で感じたことや、起こった出来事が独特のゆる〜んとした文章でつづられていて読んでいてとても気持ちがなごみます。
一編が5分くらいで読めるので、ちょっとした時間に楽しめるし忘れた頃にまた読みたくなるんですよね。

20代の初めの頃、本屋さんでふと手に取ったananに村上春樹のエッセイが連載されていました。
『並外れた頭脳』というタイトルのエッセイは、
「ロバート・オッペンハイマー」について書かれていました。
当時のわたしは世の中にはこんなにすごい人もいるんだなあと感じた記憶が今でも鮮明に思い出せます。
そのananに連載されていたエッセイを一つの本にまとめたものが『村上ラヂオ』です。

『真っ白な嘘』というタイトルのエッセイは、村上春樹が昔ある月刊誌で書評を頼まれて仕方なしに引き受けた話がありました。
「でも普通どうりにやっても面白くないから」と架空の本をでっちあげてそれを詳しく評論していたらしいのです。
え、なにやってんの?村上春樹!って思わず笑ってしまいます。

村上春樹は自身のエッセイを「ビール会社が作るウーロン茶みたいなもの」と考えていて日本一おいしいウーロン茶を作る。という気構えで書いておられるみたいです。

わたしとしてはとても嬉しい。
圧倒的にビールよりウーロン茶を飲む機会の方が多いですし、実際に村上春樹が書く小説は『ノルウェイの森』と『パン屋再襲撃』くらいしか今までに読んだことがないのでした。すみません。

でもそういう人って他にもいませんか?

村上春樹は『村上ラヂオ』以外にも多くのエッセイ本を出版されています。
小説を読まない方も、ぜひ手にとってみてください!
本当に面白いですから。

村上春樹さん、またananで連載やってくれないかなあ。
























































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