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「ウキウキ」からの「人間不信とストレス」

気づけば前回のブログから2週間以上が経過していた。8月と9月の頭は、所属している学生団体が主催するオンラインプログラムのオーガナイザーとして参加しており、その準備と本番で頭がいっぱいだった。ちょうど2週間前の今頃はもうすぐ本番という時期で、焦り、不安、期待、プレッシャーなどといった感情に追われ、なんとなく受験期を思い出すような日々だった。まぁこのオンラインプログラムの話を始めると2回分ぐらいのブログを書けそうだからまたの機会に。そしてありがたい事に、2週間ブログを休んでいた間に「次のブログまだ?」とか「早く次読みたい。」という声をいただいた。そう言われると私も単純だからすごく嬉しくなる。ということで2週間のブランクがあったが、これからもしっかり継続して書いていきたい。いや、書いていく。(楽しんで頑張れ自分!笑)

 前置きが長くなってしまったが、前回は私が「平和」について真剣に向き合うきっかけを書いた。私が「長崎」の出身である事、おじいちゃんが戦争で十分な教育を受けられなかった事、アメリカからの留学生に「長崎原爆」について説明できなかった事、この3つがきっかけだ。(よかったら1つ前の記事を読んでください。https://note.com/sakisaki729/n/nc723fa8c12bf)では一体私がこれまで3つのきっかけを元に本格的にどのような活動を行ってきたのかを紹介する。今回は最初の活動「核兵器廃絶のための署名活動」について書く。(ここで下にある3つの短い記事に目を通してから読んでいただけると以下の内容が理解しやすいと思います。)

 私が本格的に平和活動を始めたのは高校1年生の春からだ。私の高校では※1「高校生平和大使」を志願する人が多くよく選ばれており、私も中学生の頃から平和大使に憧れていた。そして私の1つ上の先輩も大使として活躍されていた。もともとその先輩と面識はなかったが、どうしても「高校生平和大使」になりたかった高校1年生の私は、恐る恐る上級生の階へ行き教室の後ろのドアから勇気を出して名前を呼んだ。その先輩はとても優しい方ですぐに仲良くなり先輩の話を聞かせてもらい、私の平和大使になりたいという夢を聞いてもらった。そして先輩からある団体を教えてもらった。それは※2「高校生平和大使高校生1万人署名活動実行委員会」という団体だ。

 この団体は「ビリョクだけど、ムリョクじゃない!」というスローガンを掲げ、核兵器の廃絶と平和な世界の実現を目指す団体で、高校生が主役となって活動している。この団体が平和大使を選出しており、何の経験もなしに大使に応募する人もいるが選ばれる人はまずはここで活動し経験を積んでいる、と言われ私も即入団し活動を始める事にした。この団体の大きな活動の1つに※3「高校生1万人署名活動」があり、私の地域では月に2回人通りの多い広場で署名活動を行っていた。私はまずその活動から始める事にした。

 やり方はよくある署名活動と同じだ。(高校生が)署名用紙とボールペンを持ち、通り過ぎる人に趣旨を説明し署名をお願いする。ただ他と違うのは、原爆資料館などに展示されているような写真、言わば人を不快にさせたり、怖がらせてしまったりするような写真をバックに並べ活動していたという点だ。これは現実から目を背けずに原爆の恐ろしさを忘れてはいけない、という考えのもと並べているのだが、それが原因であからさまに私達を避けて通ったり、野次を飛ばしたりする人がいた。他にも「高校生のお前に何ができるんだ。」と心無い言葉もよく言われた。もちろんそんな言葉をかけてくる人はごく一部で、中には差し入れを持ってきてくれる方もいた。しかしそのごく一部が私にとっては大きな存在で怖かった。それから「平和活動っていい事じゃないの?自分何か悪いことしてる?なぜ認めてもらえないの?」と活動することが怖くなり、入団し活動できる事にウキウキしていた気持ちはいつの間にかすっかりなくなっていた。

 それから私は若干の人間不信に陥り、署名の日が近づくたびに頭痛がして強いストレスを感じるようになっていた。活動を休んでもよかったのだが、性格上決めたことを途中でやめる事ができない上に、私の地域はもともとメンバーが少ないため1人でも署名活動を休んでしまうとガクッと署名数が減ってしまうことから、毎回偽りの笑顔を振る舞って活動に参加していた。そんな状況が2・3ヶ月続き活動が「流石に辛い。」と思っていた中、1本の電話が掛かってきた。そしてこの電話がきっかけとなり私は暗闇から脱出することができた。「ドラマかよ!」と突っ込みたくなるような展開だが、ノンフィクション。(今思えば本当にタイミングに恵まれた。)

 次回からはこの「ドラマかよ!」と言いたくなる展開について書いていく。舞台は「フィリピン」。なぜフィリピン?と思うだろうが、ここでの活動や出会いが私を大きく変化させ成長させる。今の私がいるのはこの経験のおかげと言っても過言でないぐらい、濃くて、刺激的で、衝撃的で、貴重な経験だった。今回も長いブログになってしまったが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。(2020/09/13)

〈参考資料〉
※1「高校生平和大使」
https://peacefulworld10000.com/heiwataishi
※2「高校生平和大使高校生1万人署名活動実行委員会」
https://peacefulworld10000.com
※3「高校生1万人署名活動」
https://peacefulworld10000.com/shomeikatsudo

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