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アロマキャンドルから始まる✝厨二病記✝ 中編

前編読んでくれてありがとうね
ということで続き。
いつものように「陰の実力者」としての修行に明け暮れる日々。そんななか、またさらなる転機が訪れた。
…「学級崩壊」だ。小学5年生の頃、僕のクラスは本当に荒れていた。総勢33名もの生徒が同じ教室にいるのに誰一人として授業を聞かず、あるグループは「消しバト」をしたり、そのまた別のグループは授業を気にせずぺちゃくちゃと喋ったりしていた。かく言う僕も今まで親や先生に抑えつけられていただけで根は悪ガキなので、それらの活動に参加し、学級をめちゃくちゃにしていた。
そう、「ヤンキー・厨二病」が開花してしまったのだ。正直これは本当に黒歴史…暴言吐いたりしちゃってごめん皆…
何かあったらすぐ暴言。昼休みは友人と格闘して遊ぶヤンキーファイトクラブ。どれだけ自分を大きく見せられるか、どれだけ自分が「強い」ということを相手に認識させられるか。そんな厨二病。
と言っても僕は元々非力なので、昼休みの友人との格闘で指折られたりもした。痛えええ!!(物理)
まあ、そういうわけで小学5年生の頃の僕は最悪だった訳だが、これは直ぐに終焉を迎える…
小6になる私達の担任となったのは、無茶苦茶怖い「鈴木先生」だった。
どうせ担任変わんないだろうからまた1年暴れてやろうぜと友人と話していた最中での衝撃の発表だった。
そこからというもの、皆黙るしかなくなった。先生が怖すぎる。何か問題が起きようものなら1時間説教されるし…
となると、学校では何も楽しいことが起こらない。つまらない。じゃあどうするか?インターネットにいくしかないだろう。小6になった僕は、遂に親から念願の「スマートフォン」をもらえた。御下がりだけどね。
まあここからは酷いですよ。youtube!ニコニコ!何も知らない小6が手にして良いコンテンツではないものを致死量(一般人としての死)接種してしまった。

こうなれば後は皆さんお分かりの通りだ。「2ch民系イキリオタク」となってしまったのだ。誰しもが通る…通らないか。まあ、オタクなら一度は通ってしまう道だ。
東方プロジェクトだったり仮面ライダーだったりのいろいろなコンテンツを皆に広め、「僕結構知識あるんだよね~www」と誰もすごいと思わないような自慢をする。誰も教えてくれなんて言ってないのにずっと。しかも2ch民のような喋り方で。
兎に角「みんなが深く知らないコンテンツを深く知っているという優越感」で厨二病欲求を満たしていたってわけだ。きちいよ…
まあ、それでも僕の意味のない熱弁に感化される人間もいるわけで、僕の他にも何人かオタクが生まれた。
そのオタクたちと東方の最強キャラはなんだとかモンハンの武器は何が一番楽しいとかで盛り上がった。ちょっと楽しかったな。
で、そのオタク集団に一人、むちゃくちゃ賢いやつがいた。「吉田くん」だ。吉田くんはある日、僕たちにある提案をした。
「紙媒体のRPGゲームみたいなの作ろうぜ!!」
最高か。むちゃくちゃかっこいい。厨二病のやりたいことリストの一つ「ローカル・自作ゲーム」  自作ということは、自分たちの趣味を全面に乗せることができるということ。そりゃあもう、カッコよく、厨二っぽくするしかないよなあ!!
ということで僕たちは吉田に続いてゲーム制作を始めた。まあ、ゲーム制作と言ってもキャラの能力値を書くだけだが。
僕が運営、他のオタクメンバーがプレイヤーで、運営側は各ステージに対応した敵キャラを作り、プレイヤー側は運営からキャラメイクされたキャラを使用してゲームをプレイする。…僕の負担デカすぎんか!?まあ楽しかったからいいけど。



なんかたいそうなものを作っているように感じるかもしれないが、それは大きな間違いだ。やべえオタクの小学生が作るものなどたかが知れている。
スキルで攻撃力10倍。バフ等を掛ければ攻撃力10兆。しかも頑張れば相手を拘束し続けれられるというバグ設定。サ終1周間前のゴミソシャゲ環境かよ。まあ相手によって拘束方法を変えたり、相手の特性に合わせてどこで攻撃しなければならないみたいなちょっとおもしろい要素もあったけどね。
そんなゲーム環境でまあ崩壊しないわけがなく。結局二ヶ月ほどでこの流れは終了してしまった。うわああああああああ!!

ここまでが中編。今回で終わらせるつもりだったけど、なんか結構長くなっちゃったから別に後編をまた作ろうと思います。ごめん皆。ここまで読んでくれてありがとう!


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