見出し画像

【エッセイ】味噌汁#1


妻曰く

「焼き網にこびりついた焦げが各家庭の味の決め手となっているのだ」

 正真正銘の嘘である。
 あのキッチンのコンロに付帯しているグリル、その中で魚やら串に刺した肉やらを焼くわけだけどもある日、私がスーパーマーケットで購入した豚バラネギ間を焼こうとして扉を開くと真っ黒くガチガチの焦げが分厚くこびりついた焼き網を発見し妻に「これ、この炭化した古い魚類畜類の肉エキスがいかにも凝縮された塊の上で私の豚ネギ間を焼いても私には健康上の不具合は発生しないのだろうか?」と問うたその回答として、妻が吐いたセリフが上記のものである。子供が見ている眼の前で平然とデタラメを言ってはいけない。
 これは単に、調理後のメンテナンスを長期にわたって怠り続けた結果である。

さて今回のテーマは


味噌汁である。

 最近の自分の投稿を振り返ってみると、そこかしこに味噌汁を思わせるものが散見される。

自由律俳句#3

20231107つぶやき①

 

 どうやら私の頭の中のいくらかの領域が味噌汁に支配されているような気がして悶々とする中、労働中も味噌汁のことを考えている事が多いのか、製品の検査作業が疎かになって後工程に不良品を垂れ流す、ちょっとした待ち時間に味噌を溶くような動作を無意識に繰り返す、味噌汁づくりに失敗した妄想に取り憑かれヤケになって製品を入れるために用意してあった空箱の山を蹴り崩す、廃材を粉砕機にかけながらコンベアをぼうっと眺めている、作業中に味噌汁を思い出してゲラゲラ嘲笑い出し新入社員を恐怖に陥れる等々の奇行が現出して日に日に社会性が失われて行くような気がする昨今、これはちょっと味噌汁についての考えをnoteにでもまとめておかないと、人生が破綻に追い込まれるのではないか?という焦燥感から駄文を書き連ねようと決意した次第です云々。

(予想外に長くなってしまいそうな気がするので続きは後日)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?