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【詩】微睡みに

この想いが頸のうしろにわだかまって動かず

鉄球を圧し込まれたように嗄れた声に軋みだす喉は
鎖骨に張り付いて胸を腫らす

いつからかこの苦しみに
いつからかこの諦めに慣れて日常が

鳥小屋の外 誰にも待たれることなく
夏の濃緑
狂熱の木漏れ日を顔面に受け瞼を閉じ
いっそ全裸で両手を広げ 誰も
誰もいないこの庭で灼かれるままに過ごせれば

いつか

私の声が届くかと
いつもどおりの視線を覗く

覗いてもなお開かぬ喉に喘ぎながら
僅かにその奥
隠されて微笑する汚穢の澱を
感じて感じて圧し潰されてもだが

あるいはと
この先はと
明日はと

灼けた鉄球に圧され潰された声を胸に拡げ
今日もまたひとり
扉を閉じる

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