悪いことはどんどん集まる

 いいことはつながらないのに、悪いことはどんどんつながっていくような気がする。

 今日、どうしてもそろえなくてはいけないものがあって、この暑い中、買い物に出かけた。買い物は、思っていたよりもスムーズに、かつ、予算以内で済んだ。

 しかし、帰宅してから昼食の準備をしていたときに、誤って数枚重ねていた皿をひっかけて落としてしまった。ぐしゃぐしゃになった皿を見ていると、なんだか今日一日が全部だめになってしまったような気持ちになった。

 一度このモードになると、どんどん悪いことは続いていく。割れた皿の破片を片付けて掃除機もかけたのに、本当に小さな破片が足に刺さった。ここ最近、落ち着いていた日光湿疹が再発してきた。それに、暑い所にいたせいかなんだか体もだるい。自動販売機で飲み物を買おうとすると、前の人がなかなか決まらず、待たされた。いつもは、あまり人が乗ってこないエレベーターなのに、目的の階につくまでに2回も止まった。

 どんどんいやなことがつながっていく。さすがに、いや、このままじゃまずいと思い、一度冷静になって考えた。どうすれば、この「ついてないモード」から脱却できるのか。とりあえず、気分がいいふりだけでもしようと思って、いつもより軽やかに、手際よく昼食の準備をしてみた。そして、ゆでたそうめんをいつもよりも、勢いよくすすった。そうすると、ほんの少しだけ気分は上向きになったように感じる。

 状況を好転させることは難しい。それが、人間関係や仕事だけではなく、単なる自分の認識の中だけでもそうだ。日光湿疹もエレベーターもそんなこと、起きて当たり前の出来事である。それなのに、悪いことがあると、どんどん悪いところを集めるような心理が働く。負の気持ちは、負の出来事だけをひきつけて、負の気持ちを強めてしまう。結局、自分で自分を苦しめてしまう。

 自分の中に、負の気持ちや負のオーラが漂ってきたら、それに速やかに気づきたい。それに、少なくとも、負の出来事集めだけは避けたいものである。

 些細なことでも、負の気持ちの強化を止めたり軽減したりする効果はある。気持ちを変える、切り替えるという難しいことではなく、少しでも気分があがるような行動を探していきたい。少しだけ、負の出来事集めから落ち着いた今はそう思う。

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