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子供に読んでほしい本、きみのお金は誰のため。


先日、田内学さんの「きみのお金は誰のため」を読んだ。よくあるお金を増やすためにはどうするか・・・という内容ではなく、お金ってそもそも何?何のためにあるの?どうして必要なの?どのような仕組みで動いているの?というような根本的な部分を物語形式でわかりやすく教えてくれる本だった。大人ももちろんだが、中高生くらいの子が読むといい本だと思ったので、タイミングをみて娘に勧めてみようと思っている。読書感想文の課題図書にして、なるべく多くの学生に読んでもらったらいいのではないかと思う。
以前に「お金のむこうに人がいる」も読んだのだが(内容は似ている)大人である程度金融知識のある人であれば、個人的にはそちらの方が良いかなと思う。経済などを扱った本は必要以上に難しく、内容を理解するというよりは、頑張って読み終える事が目標になってしまうような本も少なくないが(私はそういう経験を何度もしている、理解力が足りないせいではないか?という正論はとりあえず置いておこう)田内学さんのこの2冊はそういった事がなくとても読みやすい。
子供の頃に感じた疑問、お金の価値って一体何?なぜ皆がお金を信じているの?とか、国の借金ってどういう意味?とか、銀行に預けているお金なのに皆が引き出そうとしたら何で銀行って倒産しちゃうの?とか、古くなりすぎた汚いお金は一体どうなるの?とか・・・そういった素朴?な疑問にもしっかり答えてくれる本である。また、この本を読むことでお金を俯瞰的に捉える事ができる。



日本では長いデフレ時代が終わって、インフレ時代に突入しており、さらには新NISAも始まるので「投資」が今とても注目されていると思う。
投資って聞くと、お金を株などに投資して増やすみたいなイメージになりがちだけど、日本社会全体が投資としてやるべき事は、子供達への教育や、起業しやすい環境作りなどに力を入れて、日本から魅力的なものをたくさん生み出し、海外から日本に投資が集まるという仕組みを作っていくのが事なんだよな・・・とこの本を読むと改めて実感する。ちなみに現在アメリカのニューヨーク州に住んでいるが、少なくとも私が住んでいる地域の教育機関はその事を理解して、実践しようとしていると思う。私の日々のどうでもいい事とか、英語がいつまでたっても上手くならないとかそんな愚痴ばかりでなく、そういう面もしっかり発信していけたらなと思っている。

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