見出し画像

フリースクールの選び方② 子どもの居場所の情報収集とその種類

子どもが学校には行かなくなり,無理に学校に行かせなくてもいいのでは?と思い始めたら。

学校以外の居場所を探してみるのもいいでしょう。

その心構えはこちら。(フリースクールの選び方① フリースクールに行く,行かない?のその前に

私がお世話になっているカウンセラーさんによく言われる言葉が

「情報を集めて準備しておいて,子どものタイミングに合わせて差し出すといいですよ」

居場所の情報収集もそうです。決して子どもより先走ってはいけないけれど,何もしないと不安,という人もいますよね。今は学校に行かない子どもの居場所はたくさんありますから,情報を集めてみてはいかがですか。

ここではいろいろなタイプの場所を総称して「子どもの居場所」として,親の目線でご紹介します。詳しくはネットで調べてみてください。

適応指導教室・学級

地方自治体が不登校の児童・生徒向けに設置する教室。原則として学校への復帰を目指すことが多いようです。在籍校と連携しており,適応指導教室の出席が在籍校の出席にカウントされたりします。学費もかかりません。

個人的には「適応指導」という言葉が嫌いです。学校に「適応」できない子どもだから「指導」するってこと?

それから,これは私が住む自治体の場合ですが,手続きが煩雑で,不登校の子どもの実態に即していないと感じました。

オルタナティブ・スクール

公教育とは別の教育理念をもつ学校。

特にシュタイナー教育,サドベリー教育,サマーヒル教育など。中には公的に認可された私立学校の位置づけのものもあります。それぞれ独自の理念がありますから,ただの居場所という感覚でなく,しっかり理念の理解に努める必要があります。学費はお高め?

フリースクール

分類上はオルタナティブ・スクールの一部のようですが,多岐にわたるので別に項目立てしました。

子どもの自主性重視で活動内容を子どもたちの話し合いで決めるところから,プログラムが固定されたところまでいろいろです。規模も様々。最近は教育産業も進出し,ますます選ぶのが難しくなってきました。

学費は月謝制が多く,一日当たりの滞在時間が長いことを考えるとお安いともいえるのですが,トータルすると私立校の授業料並みです。(もちろん私立校と違って制服代や修学旅行代などは発生しませんが。)公的な助成がないので仕方ありませんが。

桜川さんはフリースクール生徒の親なので,この後はフリースクールを中心に書いていきます。


このほかに,インターナショナルスクールで不登校受け入れを謳っているところもあります。

毎日通う場所でなくても,通級指導教室,地域の居場所づくり事業などがその子どもの「居場所」になるかもしれません。

外に出るのが合わない,かつ家庭の条件が合うならば「ホームスクール」もいいですね。

たまにアヤしいものや,子どもを壊してしまいそうなところもあります。そのあたりは冷静に見極めてほしいです。

いろいろな種類があって戸惑うかもしれませんが,たとえ通える範囲でなくてもホームページを見たり,資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか。その過程で自分の子どもに合う方向が見えてくるかもしれません。

また,全国の様々な居場所で元気に成長している子どもたちを知ることで,「学校でなければいけない」という固定観念から解放されていけるはずです。

あまり真面目に情報収集しすぎて情報に溺れたり,かえって焦らないようにしてくださいね。

もう一度,くれぐれも親が先走らないように。あくまで準備です。気に入った場所があっても,それを差し出す時期はよく考えてくださいね。


よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは,自由で多様な学びのあり方について勉強する費用に使わせていただきます。