【合格の鍵を握る】公認会計士試験 財務会計論 短答対策総まとめ

こんにちは、さくらです。
以前の記事では、短答合格対策の全体像及び企業法管理会計論監査論それぞれの短答対策について書きました。

科目別対策編の最後である第四弾は、財務会計論の短答対策。

範囲が広すぎて何から手をつけていいのかわからない

✔計算問題がなかなか解けるようにならないor答えが合わない
✔連結が苦手で総合問題が恐怖
✔財務理論が覚えられない
✔答練で点が取れずこのまま短答を受けるのが不安


...等、財務にお悩みの全ての方にオススメの内容です。

直前期対策の章に、私が合格した際の直前期に使っていた「短答論点洗い出しリスト」(計算と理論それぞれ)をおまけに載せておくので、気になる方はご参照ください。



1.短答財務攻略のコツ

まず短答財務の特徴を再確認し、それを踏まえていかに効率よく得点を最大化するか考えていきましょう。

財務会計論は、短答の4科目合計500点満点中200点もの配点があり、短答科目の中で最大のウェイトを占めます。

最後の大問である総合問題の対策に目が向きがちですが、個別論点1問あたりの配点も8点(連結総合問題は1問あたり4点)と高く、個別問題1問の正否で総合得点率が1.6%も変動(←(8÷500)×100=1.6%)。

このことから、短答合格のためには財務である程度得点するのが必須であり、逆に財務でコケるとかなり痛いといえます。
財務の配点は1問1問高く、他の科目でカバーするのが難しい

他の科目でどれだけ得点できるかにもよりますが、個人的には財務が苦手でも130点はほしいところ(管理会計のリスクがあるので財務でギリギリを狙うのは危ない)

配点が高いだけあり、財務の試験範囲はかなりの広範囲です。計算論点はもちろん、理論からも出題されるため計算・理論ともに対策必須。

このようにボリューミーな財務会計ですが、全ての範囲をカバーする必要はなく、むしろ「重要論点に焦点を当てた対策」が合格への近道になります。

これは財務に限らず他の科目にも言えることですが、膨大な試験範囲の公認会計士試験で差がつくのは重要論点
難問・奇問・マイナー論点問題はほとんどの受験生が解けないので、このような重要性の低い論点についてはあまり対策しなくても差をつけられることはありません。
逆に落としてはいけないのが、テキストの例題レベルのような基本問題ほぼ毎年出題される超頻出論点についての問題。このような重要論点はほぼ全ての受験生が対策済みですので、解けないと大半の受験生に差をつけられ、大きなハンディを負ってしまいます。

このことから、財務で合格点を取るためには重要論点を確実におさえられてることが何よりも重要といえるでしょう。

【参考】財務会計論 短答(超)頻出分野
 連結 / リース / 減損 / 退職給付 / 税効果 
    純資産 / ストック・オプション / 収益認識

これらは計算・理論ともに出題可能性が非常に高いので、どんなに時間が無くても、せめてこれらの論点だけはしっかりと対策しておく必要があります。

確かに、「知らない論点が出たらどうしよう」とあらゆる論点に手を広げたくなる気持ちは分かります。
ですが重要性の低い論点をやればやるほど、最も対策すべき重要論点をやる時間が削られていくということに注意してください。
いくら難問が解けても、ほとんどの受験生が解ける基本・標準問題を落としてトータルで得点が目標に届かなければ元も子もありません。

【参考】↓不合格時代の私はまさにこれをやらかしました↓

取れる問題を確実に取り、細かい箇所は後回しor捨てるのを徹底することが、得点を最大化する秘訣です。
(もちろんこれは財務に限らず、他の科目にもいえますね)

以上を踏まえると、短答財務の学習方針としては
重要論点の計算問題を瞬時に解けるようになる
✔理論の重要論点をスラスラ言えるようになる
ことをゴールに進めていくことになります。

それでは以降で、短答財務の計算と理論、それぞれの学習法(学習開始時点から直前期対策まで)についてお伝えしていきます。

財務は短答本試の大トリ、最大の配点の科目。
合格のためには財務で得点するのが必須ですが、逆にいえば前の3科目で思い通りに得点できなくても、財務の点次第で十分挽回可能です。
ある程度学習を積まなければ点数が取れない科目ですが、財務ができるようになれば短答合格はもう目の前。万全の対策をして望みましょう!


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