投稿することの功罪

✳️こちらの記事は、心にふと思い浮かぶことをつらつらと書き連ねた自己満足感満載の自分語り記事でございます。どうぞご容赦願います。

 先日、約3ヶ月ぶりにNOTEに記事をしたためてみました。楽しかったです。
 確かに楽しかったのですが、同時に「ああ、こうなるかあ」ということも再体験致しまして、今回はそれを書きしたためたいと思います。ただの日記です、オチなど期待してはなりませぬぞ。

 いまなにげに、「書きしたためる」という言葉を使いましたが、厳密に言えば「書いている」わけではない。
 有史以来、「書く」という行為は、「筆を使って和紙に」「石や棒で洞窟の壁に」、という、物質に対して顕す、刻むという行為を指してきたと思われます。
 わたしも、昭和生まれにて、漢字ドリルを方眼ノートに書く、という「手を動かす」ところから入りました。単行本が何冊か出せそうな量の長編ファンタジー小説()を書いたときも、紙に書き付けました。文芸部で活動するにあたって、パソコンのキーボード配置を覚え、最近は、もっぱらパソコンにタイプ打ちです。
 「紙に書く」ことと、電子機器に「言葉を表す」こと。
 大きな違いとして感じるのは、「編集のしやすさ」です。

 紙に書く、というと、誰しも現代文のテストで「200字以内で書け」という問題に一度は突き当たったご経験がおありではないかと思います。
 200文字中190字まで書いたところで、「あ、最初に脱字がある!」となれば、手書きですと1から消して書き直しです。また、「この文章とこの文章は順序逆がいい」とか「この接続語は文頭ではなく文中に置いた方がいい」とか、推敲作業も必要になります。
 往々にして、テスト用紙にはこういった試行錯誤ができるような余白が多目にとってあったり、下書き用の解答欄が用意されていますね。
 テストは、論理思考力を養う訓練の一環ということで、「模範回答」が用意されています。
 これが、例えば「物語の出版」となると、自分の頭の中にある言葉を表したものが「最終解答」として世に流布します。
 版を重ねて改訂されることがあるとはいえ、推敲を重ね十分に練られた「作品」が日の目を見る、といえる。
 作者が「頭に汗をかき」、「血肉を搾り出して」生み出した渾身の言葉の羅列によって表された世界。
 これが「書く」ことである、と定義してみたい。

 翻って、自分が「NOTEに書く」とき、もっと言えば、パソコンで文章をしたためるとき、単語レベルの小さな言葉の足し引きはもちろん、文脈のカタマリごと入れ替えたいときは、該当部分をざっくり切り取って、別の場所にペースト、なんてことが簡単にできてしまいます。
 なので、下書きなしに勢いで書いて、8割がた整えて公開、そこから、細部を微調整、という作業が、手書きよりもお手軽にお気軽にできてしまう。
 わたしは、なぜか「一度公開する」という手順を踏んでから、細部を整えたい性分なようで、書いてからが本番というか、書いて公開したものを、読者目線?で見直して、手直しする作業をやっております。
 これがまた、楽しいんです。楽しいけど、キリがない。何せ「正解」も「締切」もなく、物語のように「オチ」や「結末」もない。自分の心行くままに言葉を弄することを堪能できる。延々と一人遊びできてしまうわけで、ココが悩みのタネでごがいます。

 言葉のチョイスって、その人間の個性が出ますよね。昨日の記事で、わたしは職場の風邪引きさんを「楽しく愉快なサザエさん」と顕しました。
 サザエさんは、ご存知、長谷川町子さんのマンガに出てくる、お魚くわえたどら猫を裸足で追いかけていく、日本で1番有名な主婦、あの人です。朗らか、明るい、どこか抜けてる、憎めない。
 そのイメージにあえて「楽しく愉快な」を足して、少しブラックなニュアンスを匂わせてみる。

 言葉は、現実を切り取る道具でもあります。何を取って何を捨てるのか。自分の切り取った言葉を改めて見直し、手を加えたり削ぎ落としたりする作業は、自分と言う人間が「現実」をどう切り取っているかを客観的に顧みる機会であり、どこか安心感を覚える作業でもあります。

 こういう自分を顧みるのがまた楽しく、また「削ぎ落とされ」文章に著されなかった思考の切れ端が、自己主張を始め、ひとつ記事を公開すると、そこからがまた長い、そんな自分の性癖を、再確認した次第です。
 特に、「言葉にされなかった」思考の切れ端が頭の中を大暴れして、落ち着かせるのに一苦労です。
 こういった思考との付き合い方も、上手にできるようになりたいものです。

 結局これは、「書く」(推敲した作品を他に公開する)のではなく、書き言葉で「おしゃべり」して、そのおしゃべりを後で見返し、細部を整えて遊んでいる、という感じでしょうかね。こういうのを「自己満足」というのですよね、知ってます。

 ということで、昨日に引き続き、ただの日記でした。
 また公開してから、あれやこれや言葉遊びを始めるんだろうなあ、それはそれとして、楽しもうと思います。
 折を見て、ちゃんと「書く」ことをしないとなあ、と思っておりますが、こう構えてしまうとなかなか手がつかないものです。(放置してるオリジナル小説作品とかね!)
 ともあれ、ご拝読ありがとうございました。

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