見出し画像

自分の仕事に自信がないハードワーカー女子の皆さまへ

先日、「オールド・ボーイズ・クラブ」という言葉を知りました。

オールドボーイズクラブとは、男性中心の非公式な組織内コミュニティのことで、男性だけの飲み会やゴルフ、社内の派閥や勉強会などを通して自然に形成される。 男性同士のつきあいの中で組織の方針や人事が決まっていき、女性が取り残される。 ハーバード大の調査によると、男性上司の下では男性の方が女性より早く昇進する確率が高い。

日経新聞

ハードワーカー時代の私を苦しめていた漠然としたものに「名前」がついていて、その名前もなんかぴったりで、霧が晴れるような気持ち。
そう!これこれ!って感じ。


ハードワーカーだったころの私は、しっかり成果も出していたのに、いつも自分の仕事に自信が持てませんでした。今の私はこの自信のなさについて、「男性が作った男ルールの社会の中で男性になろうとしていたから」、つまり「オールド・ボーイズ・クラブ」に入ろうとがんばっていたから生まれたものだと理解しています。


私は自分の業界しか知りませんが、おそらく男性が多数派で、古くからある業界のほとんどで「オールド・ボーイズ・クラブ」が存在しているのでは、と思います。

たばこ部屋、ゴルフ、競馬、お姉ちゃんがいる店、風俗。女性が入れない男性だけの遊び。子供がいる女性は参加が難しい夜の懇親会や出張とセットで設定されるゴルフ。

「ゴルフは仕事だよ。取引先と1日ゴルフをするとすごく仲良くなって仕事がはかどるよ」そんなようなことを男性上司から何回も言われたなぁ。

私もちゃんと男になろうとがんばっていたので、ゴルフ道具一式買ってスクールも行きました。でも全然楽しくなくてやめました。(そもそもあれは小さい子供がいる母には時間的に過酷な遊びですよ!)

なんとなく、一社会人としてゴルフを楽しめない自分ができそこないみたいな気がしたし、出張の翌日にゴルフをしない私だけ先に帰るのは仲間外れみたいな気がしたものです。


クライアントさまが、ご自分のリーダーシップに自信がないとおっしゃっていたので、よくよく話を聞いてみると、「周りの話を聞いてしまう、強いリーダーシップが取れない」ということでした。

でも、トップダウンの決断のような強いリーダーシップは男性のリーダーシップだと思います。女性のリーダーシップはもっと協調性や傾聴力のあるものじゃないでしょうか?だって、トップダウンとか独断とか、普通、女性はやりたくないですよね。

これもハードワーカー女子が自信をなくす一要因で、「ロールモデルが男ばっか」問題。私たちが想像するリーダーシップは今までの主流だった男性のやり方が多い。経営者や上司の在り方もそう。だから女性たちは、それができない自分は能力がないと責めてしまう。


さらによくあるのが男性が好きな「結果(数字)を出す」ことに、女性は執着しづらい問題。数字だけ追ってると楽しくないし、自分が心ないことをしているような気がしてくる。でも周囲が数字を出す中で、数字を追うことに興味が持てない自分はビジネスパーソンとして失格な気がしてしまったり…。


そんな色々が積み重なって、本当に優秀な女性たちなのに「自分はそんなに優秀じゃない」と感じながら働くことになるんじゃないかと思うんです。
でも、そんなの、もったいなさすぎます…!!!!


女性が男性のやり方を真似しとおすのは無理があります。私の前職ではそれをやろうとして、本当にストレスで過食嘔吐もしたし、アルコール依存症になりかけました。


だから、「オールド・ボーイズ・クラブ」の中で働く女性たちには、まず女性のロールモデルを見つけることをお勧めします。男性化して成功された女性ではなくて、女性らしいやり方を大切にしている女性。社内にいなければネットで情報を探したりでもいいと思います。

そして、自分が「私はこれができていない!」と責めてしまうことについて、それって女性の、自分のやり方かな?誰のやり方を真似しようとしてる?男性のやり方に無理して合わせようとしていない?ということを常に問いかけてほしいです。男性だったらこれはやるけど、自分は女性だから他の道を選ぶ、そういう選択肢がたくさんあると思います。


とはいえ、もちろん男性たちも女性を排除したくて「オールド・ボーイズ・クラブ」をやっているわけじゃなくて、彼らは無自覚に悪気なく、ただ多数派なだけなんですよね。私が所属していた会社にいた彼らは、個人個人は女性に優しい愛すべきオールド・ボーイズだったということは追記しておきます。

それに、もしビジネスにおいて女性が多数派の社会だったら、女性はヨガやアフターヌーンティーやセールや美容の話ばかりする「オールド・ガールズ・クラブ」を築いていたでしょうしね!
いつかそういう時代が来るかもですね笑。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?