4年前の思い出話と議会のお話

この季節になると、4年前に議員という仕事を選ぶまでの葛藤を思い出します。ちょうどそのころ私は4歳の娘を連れての実家出戻り生活も落ち着いた頃でした。

出戻り後すぐに勤めた札幌の建築デザイン事務所を辞め、町内にある会計事務所で働いていました。アットホームな会計事務所の仕事は楽しく、そしてデザイン会社を起こしゆるく楽しく好きなように働いていました。


「4才の娘が楽しく遊べる公園を作りたい」という思いからクラウドファンティングの会社に問い合わせたところ、知り合いに当別の議員さんがいるから、と佐藤議員を紹介してもらい知り合ったところから転機が始まります。

毎月開催しているあそびーのにて2月の雪のなか、いつもの焚き火を囲んでいる際に佐藤さんから議員なってみたら?と思ってもいない発想をもらい
公園、そして屋内遊具のある施設が作れるなら とその思いで立候補しました。

当時私は実家暮らしのため、児童扶養手当ももらえないシングルマザーでした。
不定期に入金される養育費と会計事務所でのお給料、デザインの仕事も合わせても10万円いくかいかないかの生活資金でした。

選挙のポスターの印刷費でさえも大きな出費でしたし、資金源もなければ後援会も存在しないどこにでもいるそこらへんの27才のシングルマザーだったのです。

何もわからない選挙活動は手探りでした。後援の名義がいるという理由で仲のいいママ友の名前を借り、二人で寒い4月の春風の中歩きました。小さなメガホンで名前と短い演説を行いました。
彼女には感謝しきれません。本当に寒くてたくさん歩きました。

ありがたいことに、同じ思いを持ってくれる方がいらっしゃり、無事に当選することができました。
548人の方が名前を書いていただいたことが嬉しくなんとも言えないあたたかい気持ちになりました。

4年間でいろんなことがありました。

1・2年目はやりたい気持ちと行動が爆発しました。なんでもいいから自分がやれることは全部やろうとおもいました。

ホームステイ事業も実施しましたし、ママ友たちでイベントも夏秋と実施しました。
クラウドファンティングもしました。子連れで研修に仙台出張も行きました。本当になんでもした1年目でした。

しかしコロナで行動がだいぶ狭まりました。
研修はなくなりましたが、オンラインでのセミナーがスタンダードになり、むしろ遠方での実施のセミナーにも参加できるようになったといういいこともありました。

プライベートでは再婚、妊娠、出産がありました。

8年前の子育てとは環境が大きくかわり、新しい視点が増えました。
出産先のクリニックで取り上げていただいた助産師の方が意欲的な素敵な女性で、彼女をきっかけにLMC制度(妊娠出産にわたって同じ助産師の方が継続ケアを行うこと)を知ることができました。

今後目指していくことは、
「第3の居場所づくり」 児童館・屋内遊具施設・公園整備
「助産院開業」または「助産師のいる居場所づくり」

プライベートで目指したいことは「お店づくり」です。
暖炉の火があって、勉強をしたり、本を読んだり、期限の迫った仕事を片付けたり、たわいもない会話をしたりしながらゆっくり飲み物を飲んだり、甘い物を食べたり、夜食を食べたりする場所を作りたいです。

では議員とは何をしているのか。

何ができるのでしょうか。快適で住み良いまちにするには、どうすればいいでしょうか。

決めるには、町民の話し合いで進めていくのが理想ですが、みんなで集まって話し合うのは大変です。そこで18歳以上の町民が選挙をして代表者を選び話し合うことにしています。
代表者を「町議会議員」その町議会議員の集まりを「町議会」といいます。

町民に対して…町民の声を聞く
町長に対して…町の仕事や予算、きまりなどを決める
町長に対して…町の仕事に町民の意見を反映させる

町議会は、町民の代表として十分な活動ができるよう多くの権限をもっています。
その権限に基づいて、町政(町の仕事)が正しく行われているかどうか以下の会議などでチェックをしています。

本会議
町議会議員が議場に全員集まって、町政(町の仕事)について議題を話し合うことを「本会議(定例会)」といいます。
6,9,12,3月に行われ、3月は町の予算について、9月は決算についても話し合われます。
本会議を議場で聞くことができます。また、委員会も傍聴席で聞くことができます。

常任委員会
町議会で取り扱うことがらは、数も非常に多く内容もいろいろな分野にわたっているため専門的・能率的に調査し話し合いをするための委員会があります。

■総務文教常任委員会
町全体の仕事の進め方や、税金の使いみちなどについて。町民の暮らしや健康、また子どもを育てる環境、学校教育に関することについて。

■産業厚生常任委員会
農林業・商工観光業などの産業経済に関することについて。道路・住宅・水道などに関することについて。

特別委員会
常任委員会とは異なり、特定のことについて、そのつど設置して話し合います。

■議会広報特別委員会

年に4回行われる定例会ごとに議会だよりを発行して、町内の各家庭に配布しています。
町議会で、議員がどのような質問をしたのか、どのようなことが決まったのかなどを中心にお知らせしています。 
議会議員で構成されるメンバーと部局によって作られます。


4年間で感じた、議員だけではできないこと

・町村議会議員女性議員の割合11%
・平均年齢64歳
・20〜40代割合2.2%
・18~40歳選挙投票率16%
(全国町村議会議長会 R2度データ)

若い世代が求めるまちのリアルな声が反映されにくい現状がここにあります。
私は当選当時27才でした。北海道で最年少の女性議員になりました。
どうせ何やっても変わらない、何もしないで終わるのは悔しいので行動してみました。

まずはまちづくりに関心を。
一緒に住みよく変えませんか?あなたの住んでいるここから。


(2023/2/15 過去ブログより転載)

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