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イスラエル大使館前~ガザ停戦のデモで思うこと~

11月4日 駐日イスラエル大使館前でのガザ地区停戦緊急行動のデモに参加した。約1600人がこのデモに参加したという。
不思議に思うことと怖いことがあった。

約100m道なりに続くデモ参加者の列

イスラエル大使館前でデモができなかった。

大使館へ続く道を数10名の警察がバリケードフェンスで封鎖していたので、大使館から50mの交差点で声を上げるしかなかった。十字路を隔たりながら、車の往来も多くスピーカーの声も聞き取りにくい、そんなやりづらい状況の中でデモは始まった。
それでも、団結の威力を見せようと参加した人たち全員で必死に声を上げた瞬間に涙がこみ上げてきた。

バリケードをつくる警察

「なぜ、憲法21条で保護されているデモの権利がこんなにも制約を受けているのか」素朴な疑問が今でも頭を巡っている。調べてみてもわからなかったので、引き続き勉強しようと思う。

プラカードを掲げて意思表示するデモ参加者

「道を空けろ」憤りのボルテージが最高潮になるとき。


主催者の方が「1600人で停戦の要望書を一緒に運びたかった。でも行けないので、代表して主催の5人でいってきます」と言い、バリケードを越えようとしたが、警察側が大使館に行けるのは1人だけだと表明し、現場がざわつき「ごちゃごちゃ言ってんじゃないよ」とヤジが飛び交う。警察と交渉の末、5名の方が大使館へ要望書を届けることが許された。

5名の方がフェンスを越えて、大きなカメラをもったメディア陣3,4名が後ろについていこうとしたとき、警察との揉み合いが始まった。ちょうどフェンスの真横にいた私は一部始終を見ることができて、怖かった。「通らせろ」「道空けろ」「邪魔だ、どけ」「メディアを通せ。私たちには知る権利があるんだよ」とさっきより一層大きな声が飛び交う。怒りの声、憤りの目に溢れ、私は一気に息苦しくなった。警察も負けじと押し合い、掴み、追いかける。目を逸らしちゃいけない気がして、怖いけど目を見開いて、この光景を忘れないようにしようと努めた。

メディア陣と揉み合いになる警察



怖いのは当たり前だ。これは闘いだから。

先日聞いた岡真理教授の言葉を思い出す。

「言葉」と「ヒューマニティ」が私たちの武器だ。

2023年10月23日ガザを知る緊急セミナー 岡真理教授

▼ガザを知る緊急セミナーYouTube
岡真里教授のセミナー。できるだけ多くの方に見てほしいです。いま何が起きているのか聞いてほしいです。


声を上げて私たちは闘っているんだ。怖いけど、苦しいけどこの虐殺が許されている世界にいることの方がもっと恐怖だから。人間が同じ人間に対してこんなにも非人道的なことをしていてなお、誰も止められないこの異常な世の中で生きていくことの方が怖くて悔しくてたまらない。

私はこんな世の中を許さない。こんなのおかしい。
だから声を上げ続ける。

ウクライナ侵攻の際、私は一度絶望した。でも、今はもう絶望しない。尊敬する先輩が教えてくれたからだ。「絶望はしてはいけない」「だって私たちは閉じ込められていないんだから。この場所からできることがまだまだあるんだから。」この言葉を大事に握りしめて。できるだけのことをしよう。

署名をお願いします!

一般財団法人PEACE DAYの関根健次さんや井上高志さんが署名活動を開始しています。

https://chng.it/JFkkJDcbGq

総理大臣と外務大臣に対し、「市民に対する無差別攻撃の即時撤廃」、「人道的支援の増強」、「恒久的停戦に向けた平和会議の設置」を当事国および国際社会へ働きかけを求めます。



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