見出し画像

本日の一曲 vol.125 フランク・マリノ&マホガニー・ラッシュ ワールド・アンセム (Frank Marino & Mahogany Rush: The World Anthem, 1977)

もともと英単語としての「anthem」は、「国歌、聖歌、賛歌、讃歌、賛美歌」を意味するものとされていますが、最近、「アンセム」というと、「定番の曲」とか、サッカーの「公式ソング」とか、単に「人気の高い曲」などという意味で使われるようになりました。

カナダにフランク・マリノ(Frank Marino)さんという1954年生まれのギタリストがおりまして、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)さんを敬愛し、ギターのプレイスタイルもジミさんの影響を強く受けていました。そのフランクさんのバンドが「マホガニー・ラッシュ(Mahogany Rush)」というバンドで、1970年代~80年代にかけて主に活動していました。

彼らの1977年にリリースされた5枚目のアルバムが「ワールド・アンセム(世界の賛美歌)」という邦題のもので、あまりロック小僧の食指が動かない題名だったのですが、まさに表題曲の「ワールド・アンセム」はフランク・マリノ&マホガニー・ラッシュのアンセムとなったのです。

翌年の1978年には、彼らのライブ・アルバムが出たのですが、アルバムの最後から2曲めがこの「ワールド・アンセム」で、これが終わると最後の曲のジミさんの「紫のけむり(Purple Haze)」につながっていくという感動的な流れでした。YouTubeにも、「ワールド・アンセム」の動画がアップされており、この動画はライブ・バージョンのものです。

実は、この曲、X(エックス)の「BLUE BLOOD」の1曲めに「PROLOGUE (WORLD ANTHEM)」として取り上げられています。ちょうど YOSHIKI さんが高校生くらいのときにリリースされていた曲になりますね!

1980年にリリースされたフランク・マリノ&マホガニー・ラッシュのアルバム「WHAT'S NEXT」には、ドアーズ(The Doors)のロードハウス・ブルース(Roadhouse Blues)がカバーされていました。この曲も名曲ですね!今は亡き演出家の蜷川幸雄さん(1935~2016)がこの曲を気に入っていて、その気に入っている理由が「お経みたいだから」というなかなかふるった理由でした😄

最近、フランクさんの体調が思わしくないようなので、心配です。

(by R)


読んでくださってありがとうございます!サポートしていただけるととても嬉しいです!