君は何かができるが、何かができない
一番好きな漫画はキャプテンで、東京きてアニメやってて嬉しくてみてましたが、泣きすぎて谷口期しかみれませんでした。
ある日の土曜の話です。
私は学童でアルバイトをしていた。
いつもの土曜は朝からバイトだけどその日は昼からだった。
その日は昼まで授業だったようなのだけど、そんな日は学校周りにたくさん子どもがいて通勤が危険である。
なのに私はいつもこんな日に限って自転車で来てしまうのだ。
その日も後ろ向きで歩く子どもや道に広がって歩く子ども、飛び出す子どもなどたくさんの子どもシリーズが並んでいた。
声をかけられることもよくあり、大きな声で名前を呼ばれることもあるので身バレは覚悟しなければならない。
めずらしくファンに囲まれることなく通勤成功。
その日は子どもの世話というよりずっと雑務だった。
紙半分にカットしてそれを折り畳んだものを150セット作った。
そして紙のいちごを600セット頼まれたが業者ではないのでとりあえず200ほど発注して終わった。
不器用なのでこういうのを頼まれるととても嫌だけど断れない。
前にも昆虫の絵をラミネート加工してカットしてくれと頼まれた。
私は虫が苦手なのでリアルな絵でもだいぶ気持ち悪くて仕方なかったが断れないので請け負った。
できるだけ後ろを向けながらカットをしていると子どもがそれを表にした。
「先生、虫嫌いだから裏にしといてよ」
「え、そうなの?」
「うん、その蝉とかやなんだよね」
「へー」
「だからこれもしたくなかったんだよね」
「じゃあなんでやだっていわなかったの?」
言えばよかったじゃん。
そう言われて思った。
我々は子どもには「嫌なことは嫌って言っていいんだよ」と言うし、逆に言わなきゃダメだよと指導をしているのに全然自分はできていないことに気づいた。
もちろん金銭の発生によるものはあるが、でもこの場合の虫が苦手なので、くらいは言ってもよかったかもしれない。
嫌なことは嫌と言わなくてはいけないよな。
ずっと前のことになるが、あるとき私は他の事業所への応援に行ってくれないかと言われたことがあった。
そのとき、少し悩んだが断った。
用事がなかったわけではないが、正直ずらそうと思えばずらせる予定だった。
でも断った。
それは嫌だからだ。
嫌なことを断ることを忘れてはいけない。
そんなことを思い出した。
その日は奴隷のようにイチゴを作ったけど。
帰りにものすごい感謝されたけどなんかあんまりいい気持ちはしなかった。
なんでかはわからなかった。
いちごは虫じゃないからそんなに嫌なことでもなかったけど、自分に正直でなかったからかもしれない。
まあこんな感じで子どもはときに我々に気づきを与えてくださいます。
最近はふりけんが本当に本当に少しずつですがうまくなっていくのが嬉しいです。
元々学童バイト時代に子どもに教えてあげられないのが嫌で練習を始めたのですが、辞めた今も続けています。
でも実際はできるようになっても全然教え方わからなくて「毎日練習したらできるようになるよ!」って言ってました。
無責任でした。
最近は相方にけん玉を教えることで贖罪しています。
二人でけん玉上手くなれるように頑張りたいです。
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