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雑司ヶ谷茄子のご縁



「助けて!」

一年以上会っていない友人から、LINEが来た。

ところで、
雑司ヶ谷茄子を知っていますか?

江戸時代、
現在の豊島区雑司ヶ谷地区で、たくさん作られていた茄子。
大正、昭和に入り、不揃いで流通に向かない事から、作られなくなってしまった茄子だ。


江戸東京野菜復活プロジェクトの一環として、2011年筑波のジーンバンクから、種を取り寄せ復活させた野菜だ。

通常スーパーに売っている茄子より皮は硬いが、中は柔らかく、甘みがあるらしい。(私も、まだ食べた事がない)

この雑司ヶ谷茄子を、
地域活性化に役立てたいとして、

3年前から
「雑司ヶ谷茄子と鎮守の市」

というイベントが、鬼子母神の近く、大島神社で行われているという。

そのイベントを、友人がお手伝いしている。

「助けて!」

という、LINEはその友人から。

内容は、
自治体から、預かってる雑司ヶ谷茄子の苗が枯れそう。

それは、写真付きで
送られてきた。

どれどれ、と写真を見ると
背丈はあるが、ヒョロヒョロだ。

ほんと、今にも枯れそう。

鉢が小さくて、
根がいっぱいなのではないか?

写真から見た、私の診断。

元気にしてほしい、
自治体から預かってる苗を、枯らしてはイベントスタッフとして、申し訳ない、と言う。

一年以上ぶりに、
苗を置いているという、鬼子母神近くの、彼女の仕事場を訪ねて
苗をお預かりしてきた。

彼女は、私に預けただけで、もう大丈夫と安心したのか、

「LINEで写真送ってねー」

と、うれしそうだ。

自宅に戻って、
お水をあげてみたら、

あら、あら、あら、

鉢がすぐに、水で溢れてしまった。

水はけが非常に悪い、
あー、根腐れしちゃってるかも。




明日、畑に行くので、
植えてみるけど、元気になるか?

ところで、
私は新宿区の住人で、畑は小田原だけど、
そこで、雑司ヶ谷茄子を育ててもいいのかな?

私の質問に、
枯らしてしまうよりは、育ててくれた方がいい、という事だった。


多くの作られなくなってしまった野菜、
その復活に少しでも、貢献出来るのはうれしい。

たくさんの人に、野菜の本当の姿と味を、知ってもらいたい。

季節の野菜を、食べることで、日本の四季の移り変わりを感じ、
健康にも役立ててほしいものだ。


ようこそ、小田原へ
雑司ヶ谷茄子さん。

明日は、広い畑に行くよ!
鹿がいるけどね(笑)



写真は、去年の「雑司ヶ谷ナスと鎮守の市」からお借りしました。
チラシは、第4回、今年のものです。




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