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NAMIKOさんの杏ジャムと母のマーマレードジャムに想う、大切な時間

あなたは毎日、何の為に時間を使っていますか?

NAMIKOさんに杏のジャムを頂いた。
庭で採れた杏をジャムにしたと言う。甘すぎず、こってり濃厚で爽やな酸味の杏の香りが口いっぱいに広がる。
脳裏には、オレンジ色の杏がたくさん実った木々の映像が広がる。

「あー、杏そのもの。もったいない。少しづつ食べようっと」

と、ジャムの瓶の蓋を閉めた。


母の作るマーマレードジャムと夏みかんのピールも、家族も友人も大絶賛するおいしさだ。

私の実家に夏みかんの木は無いが、母がジャム作りが得意なのを知っているご近所さんが、酸っぱくて、そのままではたくさん食べられない夏みかんを、母の元へ持ってくる。

今年80歳になった母は、腰が痛い膝が痛いと言いながら、

「おばあちゃんのマーマレードジャムが一番好き。」

と孫(私の子供達)が言うもんだから、

「それじゃ、今年も作ろうか」

「大変なんだから」と言いながらも、嬉しそうにジャムを作る。


NAMIKOさんが自然栽培で畑を始めたきっかけは、ご主人がご病気をされたからだ。
いろいろ勉強するうちに、食べているものがよくない、添加物、農薬、遺伝子組み換え、etc、そういった物を摂らないようにする為には、自分で作った方がいいと、畑を借りて野菜作りを始めた。
残念ながら、ご主人は亡くなってしまったが、自然栽培は続けている。

今では、
多くの人に、自分で野菜作りをして欲しい。何も入れなくても野菜が出来るのを知って欲しい、それを広めたい。
そういう想いから、畑を続け、noteやその他SNSで発信している。

今回、NAMIKOさんの畑に2度目の訪問となった。
前回、甘いおやつをお土産に持っていったら、

「お土産はいらないから、今後から何も持ってこないでね。」

と、言っていた。
私も小田原で畑をしているが、友達が来るたび、いろいろお土産をいただく。そして嬉しい。
私も他の方の畑に訪問する時はお土産を、そんな軽い気持ちだった。

NAMIKOさんは、お土産がほしくて、自分の畑へ友達を誘っているわけでは無い。
たくさんの人に健康になってもらいたい、それはこんな簡単な事から出来るんだよ。それを知ってほしい、体験してほしい、そこで育った物を食べてほしい。
私とは違う。おっきな心、想いだ。
けして自己犠牲の精神では無い、至って楽しそうにパワフルに畑を楽しんでいる。

今回は、はちみつと無農薬のみかんだけ持って畑を訪ねた。それ以上の野菜を山ほど頂いて帰って、杏ジャムもそのお土産の一つだ。

杏ジャムを口して、そのNAMIKOさんの想いを更に深く心に刻む。
小田原の畑は、山の斜面で育ちが悪い。
頂いた麦を植え、畑を育てて、次の人に紡いで行こうと思う。


自然に実った果実を砂糖だけで煮たジャム、砂糖は防腐剤代わりになる、昔はこうして家庭でジャムを作っていたのだと思う。無添加で安心して食べられる美味しいジャム。家族や友人を想って丹念に作る充実した時間。暖かい湯気と香りが広がる台所。
そんな光景が、日本の家庭のあちこちであったであろう。

市販のものは、何が入っているのだろう?
ペクチン、香料、酸化防止剤、酸味料、、、
瓶の裏側の材料名には、本来なら入れなくてもいいものがたくさん書いてある。このジャムは、誰が誰の何のために作った物なのだろう?
スーパーに行けばいろんな種類のジャムが陳列され、値段もピンからキリまである。お金を払えばそういったものは、すぐに手に入れる事は出来るだろう。
NAMIKOさんの杏ジャムは?母のマーマレードジャムは?そう、お金には変えられない。お金をいくら積んだって、手に入れる事は出来ない。

あなたは、あなたの時間を何のために使っていますか?
誰の為かわからない事に多くの時間を使っていませんか?
あなたの笑顔のため、あなたの身近な誰かの笑顔のために、あなたの命を使ってみませんか?


そして、ベランダからでいい。小さなプランターからでいい、あなたの笑顔のため、家族の笑顔のために家庭菜園始めてみませんか?

いずれ、知ることになると思う。
自然の中にすべてがある事に。

NAMIKOさんに頂いたネギ、畑に植えました
麦も植えたよ。
ニラは、畑の周りに

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